夢を追って

牛舎や養鶏所、水槽やいけす、プランターや鉢。

どこも安全で安心、食うものにも困らない。
でもそれって、生きているとは言わない、生かされている飼われているという。

大自然では危険が一杯、食っていくにも命懸け、
寿命も短い。
だがそれは生きるということ。

周囲の反対を押しきって首輪を食い千切り、塀を乗り越えて外へ出てみる勇気はあるか?
あるならやってみるべきさ、外へ出たなら仲間を探せ必ずいるから。
見えるような集団では歩くな、個々であり絆で繋がり信頼できる仲間を集めろ。

歩き方は端をいけ、なるべく危険なスレスレの場所がいい、誰も歩かなかったような場所、人跡未踏の道のその先に新天地はある。
いつ命を失うか分からないくらいの緊張感と真剣さがあれば歩ける道だ。

命を大事にしようなど思うな、そんなものは粗末にするくらいでいい、粗末に扱えば扱うほど命ってやつは生きようともがく、そのもがきこそ他が真似のできない輝きを放つときなんだ。

生きるということ。
それは大変なことだよ、早かれ遅かれ皆死ぬんだよ
実は早く死んだらそれだけ苦しみは少ないってことなんだね。
それでも生きたいと思うのは何故なのだろうね。

ヤクザみたいに指を一本失うだけで怖いと普通は思うわけだよ、
自分の存在が無くなるなんてもっと恐ろしよな。
怖いから死にたくないってだけなのか?

そうじゃないだろ、
生きていたいから死にたくないのだろ。

死ぬときは皆くるんだよ、その時がくれば笑って死んでやれ。
笑える為には悔いを残すな、できる限り挑め。

どうせ生きていかねばならないなら、どう生きるかではないのか?
楽しく夢を追って生きていきたいものだな。