これが私

上野で待ち合わせの予定だったが、日暮里で落ち合った。
優しく無口な女はいい。
ジェットバスの泡風呂で、泡がバスタブから溢れる様を見て
キャッキャと無邪気に笑っていた。
彼女は今日だけで何回絶頂に達したのだろうか?
SEXの後も子供のように寄り添って甘えてきた、頬が柔らかい。

今月中にソープを紹介する約束をした。
愛人クラブも紹介してやろうと思っている。
それが彼女の望むところなのだ。
彼女は配管工のダンナの前ではきっと大人しい子なんだろう、
ダンナもまさかこんな事をする女だとは思ってもないだろう。

・・・・・・「女は怖い生き物」だ・・・と言う事だ。
私はそういう生き物の相手をしている事を忘れてはいけない。
そういう生き物に依存しなければならないのがこの商売なら。

私のやっている行為が、仕事が、もっと別のモノであるならどんな
に心が充実する毎日だろうか。
仕事があるだけ在り難い事だと思わねばならないのだろうが、
本心ではそうは思っていない。

来週はネコ系美女をなんとかしなくてはならない。
このままでは、また私は壊れてしまう。
きっとそうだ、こうした良心の呵責が鬱積し、心の病の原因を自ら
蓄積させているのではなかろうか?
私は仕事でやっているので犯罪意識はない、でも同義的には重大な
罪悪感を感じている。
こんなプロらしくない感情が、心の中では幾重にも交錯している。
私はこんなにも女々しく、ふっ切れない奴なのだ。
たぶん、それが全ての原因なのだろう。

だらしない男ではあるが、これが私という奴なのだ。

108628(162) 9日  10日AM0時20分