麻呂

盆明け特にまだ何もない、今日も真夏の日差しが照りつけている。
何か重要な事か、夢だったのか思い出そうとしているが、それが何だっ
たのかすっかり忘れてしまって書けない。休みボケかもしれない。思い
出したら書くとして、取りあえず今回の旅行の事でも書いてみよう。

群馬県にある法師温泉長寿館は、月夜野インターから車で小一時間ほど
の山奥にある一軒宿。「秘湯を守る会」とやらにも加盟している老舗の
宿で、ネットでの評価も結構なものだ。ただ料理に関してはCランク
だったので、山奥の一軒宿だから頑固オヤジでも待ち構えているんじゃ
なかろうか?などと、ちょっと身構えていた。だが実際に行ってみると
大きな宿で、明治以来の古い建物の隅々までに手入れが施され、一点の
隙もない、料理も極上だった。温泉も独特な浴場と大きな露天風呂を備
え、まさに古きよきものを引き継いでいる名湯だった。
その浴場、時間帯によって混浴となる。深夜風呂に入っていると女性用
更衣室の扉が開き、女性が入ってきた!これは私にとって初体験。普段
仕事で女性の裸を見慣れている私だが、このような公衆の場での裸には
不慣れ。思わず目を背け、顔を意識的に横に向け、数分もしないで湯船
から逃げ出した。どうやら女の方が男よりも度胸が据わっているという
のは、AVの世界だけではないようである。
二日目は近くの赤谷湖、吹き割りの滝、ビードロ館と付近を観光し、猿
ヶ京ホテルへ宿泊。
ここで疑問、観光地で見かける女性が、何故か華やかに綺麗にみえるの
は何故だろう?旅館では皆、浴衣なのにな?浴衣の女の方が色っぽく見
えないのは何故だ?旅館内ですれ違う女性は、何故色っぽくないのだ?
そんな疑問を、温泉に行く度に抱いてはいたのだ・・・。目的が違うか
ら好奇な目や、性欲の対象として見ていないからだろう・・・そう思っ
ていたが、しかし今回やっとその答えが分かった。答えは顔だった、メ
イクしてないマロを見ても何とも思わないという事だった。それでは逆
に解釈すれば、私の日常はメイクに惑わされている日常という事か?
きっとそうなのだろう、もっと内面を見れる人間にならなくてはいけな
い。私は改めて修業不足を感じた、それが今回の旅行の収穫だった。

64637       20日   PM1時15分