第五単元

五月晴れ、風も程よく快適な気候だった。
丁度満月で大潮だし、こんな日は釣り日和だったろう。
明日から連休の後半、特に何の予定もないので実家へ行って過ごす。
どこかの公園でも行くか、それともテキストでも読んでおくか。
連休明けには第一単元の解答が戻ってくるだろう、今は第五単元を学習中
だが連休を利用して今までの復習をしてみようとも思っている。
公園を散策するのも課外授業みたいで楽しい、本来なら恋人か子供を連れ
て来るのだろうが失敗を重ねてきた私にはそれがないが、植物の趣味が同
じである父親を同伴し二人で研究するのも心地いいものだ。「書けば覚え
るんだよ」と、父が勉強のやり方をアドバイスしてくれた。PCで書けば
いいのだろうか、筆記用具を使って書くのだろうか?今の学生はどんな学
習方法をしているのだろうか?とても興味深い。
今の私は父親のそうしたアドバイスも、素直に受け入れ建設的に考える事
ができる。もっと若い頃にこの姿勢で父を師のように慕っていれば私の人
生も違ったものになっていただろう。子供は親の背中をみて育つともいう
が、私はいつまでも反抗期だったように思う。自分を過信していたのか、
何がそうさせていたのか不明であるが、植物という共通の分野を通して勉
強と反省の毎日である。国金を預かる公庫に勤務していた父親は、銀行員
以上に厳格なところがあった。現役時代は各県の支店長を歴任していたし
母親とは社内結婚であるから、家庭内での躾も想像を難くないだろう。
そのような立派な両親に若気のいたりとはいえ、反発するように生きてき
た私は愚息。現役時代父親の人脈はハンパでなかったのだから、私に世の
中を上手く泳ぐ英知がもっとあったなら、前途洋々たるものだったろう。
NHKの放送で知り、私が強く影響を受けた高野山の宮崎禅師という高層
がいるが、その人の話を父親に話したときも「そういえば家のどこかにそ
の人の「書」があるよ、一度会った事があるから」などと言うのだ。
今書いていて思い出したが、この連休はその「書」を探して拝ませてもら
おう。やはり真っ当な道とはいいもんだ、良い方向での進展が多い。私も
高層とまでとはいかないが、一層学習に努力して知識を身につけて最終単
元に臨もうとしよう。
連休が終われば、また生活のための仕事も待っている。それもまた自らが
選んだ道の一つであり目標もある。趣味の植物と生活のAV、どちらもそ
れぞれに面白い、その次はイーブックか・・・贅沢に解釈すれば面白い人
生続行中ってところだろうか?今日のところはそう思っておくとしよう。

44676(184)         2日PM8時15分

ご愛読有難うございます。
連休中は日記を書きませんので、連休明けにまたお会いしましょう。
皆様もよき連休をお過ごし下さいませ。
                                 沖本猛