薬があれば

ああ嫌だ、勉強に集中できない悪い癖がどうしても直らない。
学生の頃から授業中はHな妄想の時間だった私は、41歳にしていまだに
勉強しようとすると性欲が湧き出してしまう、困ったもんだ。
TVも点けず携帯もOFFにして、独り事務所にこもっているが、集中で
きなくて困っている。
どんな妄想してるかって?別にたいした妄想してない。
例えば、勉強しようとしてテーブルに座ってテキストを読んでいるとオナ
ニーしたくなる、41歳のオッサンがだよ、AVの撮影では滅多に射精す
ることのない私がだ。
そこで考えていたのは、机のテーブルの下にフェラ要員を確保して勉強す
れば効率がいいかなぁーなどと、お馬鹿な妄想をしているのだ。
今日はもう2回もオナニーしてしまった、さすがに疲れている。
私はきっと妄想癖が強いのだろう、生身の女に対してはそれほど興奮しな
いが、言葉や文字には青春の如く反応してしまうのだ。
電車に乗っててもそうなんだ、「ドアが閉まります、もう閉まってます!
無理なご乗車は大変危険ですから〜」こんな車掌のたわいもない言葉から
「閉まり・・締り・・名器・・もう・・無理・・ご乗車・・お嬢さん」
などと下衆な発想をして勃起するのである。
私は性欲が強かった、早熟でもあった、初めての夢精と自慰は5年生。
学校の尿検査の結果で「蛋白がでてる」との告知を受け、不名誉な二次検
査を強いられた者もそう多くはあるまい。
私が学業に専念できなかった理由の一つに、言葉や文字に反応してしまう
という特異なフェチと、それを抑えられなかった自制心の弱さにあると今
でも痛感している。
今までのAVの仕事ではそれも役立ったが、今回ばかりはフェチを克服し
園芸の勉強に専念したいと思っている。精力減退のような薬でもあればい
いのだが、AVの仕事をしているのでそうもいかない。
そしてこの生活に慣れてきたら、今度はイーブックへのチャレンジという
大きな難関も控えている。執筆の仕事となれば文字文字文字・・・こうし
て好きに日記を書くのとはわけが違うからな、果たして私はその拷問にど
れくらい耐えれるのだろうか?できるのだろうか?少々不安だ。
誤作動してきた人生のツケが、いよいよ回ってきたような予感がする。
そして近い未来、私は人生の分岐点にさしかかっているのだろう。

41336(539)       13日 PM22時55分