電話のむこうで母親が

実家に行こうと思っているが、ユキコが私と離れたくないと言う。
私は私で休日は好きな植物関係や庭いじりをしないとストレスが
溜まるし、親も私が来るのを待っている。私は車の運転をするので
遠くの植物販売店まで父親と出かける事ができるからだ。
ユキコは母親に連絡して、私の事務所にずっと居たい旨を告げてい
る、ユキコは私をパパと呼ぶ「パパといるとね、薬も飲まなくて平気
だったの、元の私に戻れそうなの」と、必死に母親に自立したいと訴
えているようだ。ユキコの話によれば母親は大賛成で、早速荷物も送
ろうかと言っているらしいが、私にしてみれば たまたまユキコが自
宅以外の環境で初めて宿泊したために、珍しさと興味で自分の病気の
事を一時忘れたのであろうと推測している、つまり事務所に住んでも
慣れれば嫌な点も出てくるだろうし、そうすれば病気は再発し今度は
私が仕事の上で迷惑を掛けられる事になるだろう。ユキコが完全に治
らないまでも、せめて仕事をできるようになり自分の部屋を借りれる
ようになみとうしが立てば私も安心なのだが、昨日今日だけではなん
とも判断しかねるのだ。
ユキコの母親が私と話をしたいそうだが私もその時は毅然とした態度
で話さないとならない、「お宅の娘さん、大分フェラが上手くなりま
したよ」とか、「仕事はSMクラブを紹介するから俺は暫くヒモになら
せて貰うよ」なんて事は冗談でも言えやしない。私も大事な娘を預か
る訳だから母親の納得する話をしないとな、だけどどうだ私の仕事を
正直に話すと余計に心配しないだろうか?私は一応プロデューサーと
いう事で紹介されているようだから、いきなり実はAV監督やってます
作品内容は鬼畜モノでインターネットで検索して貰えばすぐ見つかり
ますよ、なんて普通の常識から考えるととてもじゃないが言えないし
、どうしたもんだろう。 やはりここは「知らなくていい事もある」
の路線でいくしかないかな。微妙なところだよ。