早く逃げろ!!

砂上の楼閣、夢のまた夢、妄想家、比喩的な表現はいろいろあるが
現実を見つめていけばいいだけ。
私はこの仕事をしているから「エロ地獄からの叫び」を表そうと、躍起
になっているが、考えてもみれば関心の無い人からすれば「何でいつま
でもそこにいるの?」と、思われてしまうだろうし 私がここにいなく
てはならない理由もない。 そう考えると何故ここに自分はいるんだ?
と、思った。
別にここにしか仕事がないわけでもないし、誰かに強制的にさせられて
いるわけでもない。好んで自分が「いる」だけだ。
上記の心境に気付いたのは、今日 夕食をご馳走になりながら、取引先
の社長に「沖ちゃんは何の仕事をしたいの?」と、尋ねられた時「こう
AV業界も冷え込んできたら生きていくのも大変ですからね、いつまで
もやる気はないですよ、やっぱりシルバービジネスでしょうね。」と、
答えていた自分がいた。私は無意識のうちに答えていたが、今パソコン
を打ちながらよく考えてみると、これが本音なんだと思う。
では今まで躍起になってやってきた事は何だったのだ?趣味か?冥土の
土産はどうするのだ?ここで逃げ出すのか?
う〜ん困った。自分の中に相反するもう一人の自分が目覚めてしまった。
「動物園を見ても分るじゃないですか、昔はあんなに込んでいたのに
 今では閉園が相次いでいるでしょ、子供がいないですからね その
 分、高齢者が多くなってるんだから もう若い人向けの商売なんて
 ダメでしょ。」と 私は、あたかも平然と言ってのけていた。
確かにそうだ、商才のある奴なら初めからAVの制作などやらぬものだ
ミイラ取りがミイラに成りかけてるくせに、今頃現実に目覚めたって事
か?今頃になってマトモな口きいてんじゃねぇぜ、お前は根性が女衒だ
から好きでこの仕事やってんだろ?
困ったな〜。自分の中でディベートが始まってるぜ!
さて、この勝負どちらが勝つのか ハッキリ言って当の私にも判らない。

45306 (53)             PM11時35分