もう

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あっという間に1月も最終週。
コロナ禍でもあり、何かに急かされ迫られるような感覚で日にちが過ぎてゆく。

そこだけ時が止まっているように、ゆっくりと変わらぬ毎日を送っている介護施設の勤務に、その鈍化した時の流れに慣れつつある私は自身の焦燥を禁じえない。

今ごろはモデルの在籍が何人くらいになってて、売り上げがこうなってる筈だ…などと頭をよぎると悔しい気持ちでたまらない。
否、「筈やタラレバ」じゃダメだ今だってできることはあるだろう?との考え方もあるが、実際のところ今の生活を維持するのが精一杯。
今の私にできるのは、施設で介護の人として一生懸命勤めることだけだ。

施設では前職を明かしてないから私は期待されている。
「何年くらい介護をされているんですか?」
「どうしてそんなに利用者の気持ちが理解できるようになるのですか?」
「もっと上の資格を取ればいいのに」などなど、嬉しい言葉も掛けられるようになったが、それは私の前職を知らないからだ。
今の施設で働きだしてまだ1年余りだし、裸を売って生きていこうとしてる女たち言わばムスタング「野生馬」を率いてそれを生業としてきた女衒の私にとり、施設の利用者など子供をあやすも同然なのだ。介護の仕事が大変だの、キツイからやり手がなく人手不足だの、負け犬の泣き言をよく耳にするが片腹痛いとはこの事よ。
私にも言わせて貰いたい「断言してやる、アンタらには女衒の仕事は絶対無理だよ。」

そうそう、負け犬という言葉を使ったが私も立派な負け犬さ。
今以上の資格を取らない理由は私が前科者(3犯)だからだよ、前科者はケアマネの資格は取れないんだよ。人の悩みの対処、応用力、行動力にかけてはそこらの高資格者やカウンセラーにも引けをとらないと自負してるのだが、その実力を発揮できない立場ってのは辛いね。

全部とは言わないが、コロナのおかげでかなり人生に狂いが生じている一人なのです。
でもただの負け犬としてこのまま終わりたくはない。
時期がくれば返り咲いてやる、ジッと冬の寒さに耐えて咲く花のように。

写真 素心ロウバイ小金井公園f:id:takeshiokimoto1:20220122144536j:plain