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初秋

急に寒くなったり、台風一過で夏日が戻ったり、このところ天候も慌しい。
桜の樹もだいぶ葉を落として冬の備えをしている。
枝先にはまだ小さいが無数の蕾をつけて春への備えも順調だ。

私は植物が好きだと言いながら、一体何を観てきたのだろうと思わせられる。
植物たちは常に準備をして約束の時期に間に合わせる、そうして常に前向きだけに生きているのに、私ときたら「もう10月か今年もあと少しだ、時間が経つのは早いな〜」などと呑気な焦りを感じている体たらくだ。

もっと必死にならなくちゃいけない。
このまま介護の人で良いのか？
お前はそんな人間じゃない、善人ぶるのも良いがいつまで続くのか！
本当にやりたいのは女衒だろ？
やりたい事をやらずして何が人生だ？！

と、もう一人の自分が頭をもたげて来る。
誰か最善手を教えてくれなんて事は言わないが、俺は愚か者だって事はハッキリ解ってる。