早起きの理由

Kは腕はいいが、問題のある奴だ。仕入先の一つではあるが、Kの口説き方はまるで
犯罪者のそれである。Kは今まで何人もの女をAVや風俗に沈めてきた。今回は私と
Kとの会話を覚えているうちに書き留めておく。

K 沖ちゃんどう?いい女だろ、あの女はちょっと高値で売りたいね〜
私 まあいい女だな、
K あったりめぇじゃんよ、あれだけのタマなかなか口説けるもんじゃねえよ
私 でもちょっと嫌がってねえか?ほんとにAVやるのかよ?
K 大丈夫だって! 合コンで知り合ったんだけどよ、前処理してるからさ〜
(Kの合コンとは、Kの彼女が持っている卒業アルバムで選んだ女を同窓会などと
 称して呼び出し、Kの仲間が輪姦することである。前処理とは、輪姦した女をK
 の自宅に数日間監禁しAV等の仕事をするように口説くのだが、どうしても拒否
 する女をシャブ(覚せい剤)などの薬漬けにして無理やりに口説くのだが、その
 時、私が以前制作したビデオも脅しの材料として悪用するらしい。)
私 まったく悪い奴だね、お前と話をしてるところを人に見られたくねーよ
K そう言うなよ、今回は随分俺も手間隙かけたんだぜ!
私 俺の作品を悪用しやがって、あれは只の作りモンだぜ。
K ふ〜ん、作りモンじゃないのも 中にはあるじゃねぇかよ、知ってるぜ!
私 ・・・中にはな そんな事、どうでもいい事じゃねぇかよ
  そんな事より、あの女は本当に大丈夫なんだろうな?薬のほうとか・・・
K フフフ、大丈夫だって!バレねぇように ちゃんとマンコに摺りこんでるから
  よ、針の痕もないぜ だいぶ痩せているだろ、もう薬のためなら何でもするぜ!
私 おい、ふざけんなよ、そんな女じゃ使えねえぞ。
K 何?!いまさら寝言コイてんなよ、沖ちゃんに売った女は薬漬けの女ばっかり
  じゃね〜かよ、弱気な言い方しやがってよ!
私 何だと?今までそんな女を売りつけていやがったのか?
K とぼけんなよ、知ってんだろ?さあどうする、あの女を買うのか買わないのか
  どうしても断るってんなら、今までの女の事も全部、警察にチクるぜ!
私 おいっ!・・ちょっと待ってくれよ!そんな話・・・・・

なんとも鳥肌の立つようなゾッとする会話である。
Kに薬漬けの女を押し売りされそうになり、窮したところで私は目が覚めた。
あまりにもリアルな夢だったので、一言一句書き留めることが出来た、これが本当
であったら大変な事である。こんな夢を見たのは初めてであるが、これは何かの警
告なのだろうか、それとも私の中に「鬼畜性」が潜んでいるから見た夢だったのだ
ろうか?
実際にAVや風俗で働く者の中には、違法な薬を使用したり所持している者もいるが、
それを特定するのは難しい。覚せい剤の場合は特徴として、痩せ過ぎ、冷や汗をかく、
怒りっぽい、注射痕(失敗したら青あざになる)、瞳孔が開きっぱなし、等があるが、
一般人が見分けるのは難しい、その他の非合法な薬については尚困難である。
法的には、薬物の使用者を雇用した場合、その雇用者が知る知らずに関わらず、雇用
者も重罪に処するとあるが、AVや風俗で働く者の中で薬を使用している者の割合は
未成年のそれよりも多いと言われている。未成年者の場合は国が発行した写真つきの
身分証明書などで、未然にある程度防げるが 薬物使用者の場合その防止策は皆無に
等しい。面接担当官の洞察力や勘に頼らざるを得ないのが現況である。
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題名   鋒鋩(ホウボウ)
2月21日 追加分
さっき回転寿司で夕飯を食べている時、妙な事が起こったので記しておく。
この回転寿司は、池袋の西口駅前にあり私も時々食べに行く。普通の回転寿司屋で、
たくさんの握られた寿司が くるくると廻っており、客は自由に好きな皿を選べる
そして気に入ったネタが廻ってない時は、お好みで注文もだせるシステムになって
いる。
4〜5皿食べて、次は何を食べようかと「本日のおすすめ」を見ていたら「鋒鋩」が
あったので食べてみようと思っていたら、目の前に旨そうな白身が廻ってきたので
それを食べていた。その時、私の後ろにいた店員が「7番さん鋒鋩です」と、言って
いた。誰かが鋒鋩を注文したんだな、私も後で鋒鋩を注文しようと思っていたところ
カウンターの定員が「はい7番さん鋒鋩おまちどう!」と、私の目の前に皿を置こう
としたので私は「私じゃないよ別の人の注文だろ?」と、怪訝に思い言ったが、私の
周りには鋒鋩を注文した者は誰もいなかった、そしてよく見ると私の席は7番だった。
???不思議な事もあるもんだ、私は注文はおろか発声さえしてないのに、私の後ろ
にいた店員は何故私の食べたいと思っていた鋒鋩を言い当てられたのだろう?更に
不思議なのは、誰も注文をしてないのに店員が勝手に客の注文をオーダーするなんて
有り得るだろうか?カウンターの店員は私に、「別のご注文をだされましたか?」と
聞いてきたが、私は「いや何も」としか答えられなかった。 全くもって奇妙な、薄
気味悪い感じであったので早々に勘定を済ませて帰った。
店を出た後も、その事を考えながら歩いた。どう考えても合点がいかない、考えられ
るとすれば ①後ろにいた店員が、気を利かしたのか?
      ②私が無意識のうちに注文したのか?
      ③他の客の注文を聞き間違えたか?
①は考えられない、②も私は他の白身を食べたいたから発声していない③私の座って
いた列に他に2人しかいなくて私とは離れていた7番席からの注文とは間違いにくい。
上記の点からも、不思議でならないのだ。
空想すれば、ドラえもんの仕業とか、おっちょこちょいな店員だったとか、いろいろあ
るだろうが現実の話である。そう考えると私が時々体験する「念」の一種かもしれない。
仮に「念」だとすればタイミング的にも納得できる、しかしそれでは私が困るのだ、
その様なものは、自分が使いこなせてこそ役に立つものだからだ。自分の心や願望が相
手に勝手に伝わってしまっては電車にも乗れやしない、街を歩いていても変態扱いされ
てしまう(私の職業はAV屋だから)だろう。私は特殊能力なんていらない、平穏無事
でいたいのだ。きっと今回の出来事も何かの手違いだったのだろう。
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