109は若者の店

今月もあっという間に終わってしまった、来月からは春めいてくるだろう。
年末までは月10日以上のペースで撮影をしてきたが、今年に入ってから
まだ7回しかしてない。
今日はトニーがやって来た、噂の元アパレル系カリスマ店員を連れて。
彼女はエキゾチックな顔立ちで、イナセな感じのする美人だった、服装の
センスもよく、確かに元カリスマ店員だった風貌はあった。ところが彼女
は私が仕事の話をきりだすと、身を固くし警戒し、トニーと口論を始めだ
してしまったのだ。彼女は今日の仕事がAVである事を知らなかったのだ。
彼女がトニーに付いてここに来た理由は、援交目的だった。彼女はアパレ
ルの仕事を辞めてから援交で食いつないでいるそうだ。雑誌やTVでカリ
スマ店員と持ち上げられ、有頂天になった挙句の果てのカリスマだ、私は
そんな女に興味がない。それよりも、そんな女をわざわざ私の元に連れて
来たトニーの本音に興味があった。トニーがこの女と寝たいのは分かって
いるが、半口説きどころか騙しで連れて来ているのだ。
トニーに問うと「僕の精一杯の努力でしました、あとは監督が口説いてく
れるんじゃないかと思って」と、私より10以上も年上のトニーが、可愛
い事を言うのもだから 教えてやった。
「トニーさん、あんた何年スカウトやってるんです?女の種類ぐらい見分
 けなさいよ、このタイプは無理矢理やると警察に駆け込むタイプだよ、
 彼女を見てみなよ、私が出したお茶に口を付けようともしないじゃない
 ですか、これはかなりの危険信号ですよ。それにアパレル業界じゃ有名
 だったかしらないけど、どんなに美人でも脱げない女は何の価値もない、
 この子は映像向きでも風俗向きでもないね、ハゲとコソコソ援交やって
 る方がお似合いだよ。」 
そしてカリスマにも、「わざわざ寒いところを援交しに来てくれて悪いけ
ど興味がない、もう心配しなくていいから帰りな」と、言ってやった。
2人を玄関まで見送ってやりながら、スカッとした爽快な気分だった。
私に今まで3回もドタキャンした女を門前払いにしてやったのだ、アパレ
ルのカリスマという事は、服をよく売ったのだろう、つまり彼女も狙った
獲物(客)は外さなかったのだろう 今でこそ只の援交女ではあるが、あ
の容姿だ、彼女との援交を断ったのは私くらいのものだろう。
「金が欲しくなったらおいで」と、言ってやったが彼女は返事をしないで
帰って行った。 君はアパレル業界へ戻った方がいいよ、ゆう○ちゃん。

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