救われる者、そうでない者

ユキコを面接に行かせたコンビニから採用の連絡があった、よかった。
風俗も経験してみたいとの申し入れだったので、知り合いのF店を紹介した。
同時に2箇所の就職口を得て、満面の笑みを浮かべる彼女だが、風俗に関して
は一抹の不安もあるようで、「心まで汚れてしまわないかしら・・?」と、言
っていたので、「馬鹿だな〜、AVや風俗で働いている子達は心の綺麗な純心
な子が多いんだよ、人を癒してあげたいと思っている子がほとんどで、金金金
と、金ばかりを追っているようなスレた女もいるけど、そんな女は直ぐに辞め
ちゃうから安心しろ、風俗で怖いのは 金銭感覚を失う事と、女にタカるろく
でなし男の甘い誘惑だ、言葉であったりプレゼントだったりな。自分をしかっ
りしてれば、目標の金額を稼げるし、稼いだら辞めればいい。そう出来る店を
紹介したんだから大丈夫だ、働くかどうかも、お前の意思で決めればいい」
そう言ってやった。そして自立できるようになるまでは面倒をみてやるが、そ
の後は自分で生きて行けとも、念をおしておいた。「自立して立派になって再会
するのを楽しみにしているんだよ」とも言っておいた。ユキコは、「沖本先生
が歳をとって体が動かなくなっても、お世話させていただきます。」と言って
くれたが、その嬉しい言葉は「気持ちだけ」貰っておく事にする。
実は昨日の夜、スカウトマンDから連絡があった。Dの内容は恐ろしかった。
「久しぶりだね〜沖ちゃん!あのさー、俺が「あたためている」子がいるんだ
 けど、どうかな?ヘルスで働かせているんだけど、まだ17なんだよ内緒だ
 ぜ! 沖ちゃんとこで買い取ってくれんなら今回は格安でいいよ、そいつ気
 が弱いからよ、脅してAVでもやらせりゃ、間違いなくピン(単体)だぜ、
 買い取ってくれんなら、後は煮ようと焼こうと自由でいいからさ〜、沖ちゃん
 の脅しは超一流じゃん、俺もあれには恐れ入ったよ、あの調子でカタに嵌め
 ちゃえば17のガキだぜ、何でも言う事きくぜ、そこに住み込ませてオナペッ
 トにすればいいじゃん、いい体してるぜ!」
Dは一気に捲し立てて喋る癖がある、Dは確かに腕のいいスカウトマンだ。
過去何人も、単体をスカウトした実績もある、Dが「いい女」といえば太鼓判
である。かなりの女であろうと想像はつくが、なにせ17才の未成年である、
私はもう、その領域には足を踏み入れる気はない。Dに何故そんなに焦ってい
るか聞いてみると、Dの子供が進学するそうで近いうちに大金が必要だそうだ。
Dの様な男は、何故か自分の家庭は非常に大事にする。元ヤクザだったDは指
もないが、他人の子供を思いやるという気持ちも全くない。Dの様な男がいる
から裸の世界が悪いように思われてしまうのだ。Dと関わってしまった17才
の子もどうかしている、嫌なら警察へ駆け込めばいいだけの話だ。後の報復を
恐れているのだろうが、そんな心配するより、自分の人生は自分で切り開いて
いくしかない事に、早く気付くべきである。私も困っている者全員を救う事は
出来ない、今回Dの話を聞いて心が揺れたが、見捨てざるを得なかった。
PM9時30分ごろ、「木曜の女さやか」から電話があった、彼女はコンピュー
ター関係の仕事に就職したようだ、忙しかったので暫く連絡できなかった事を
詫びていたが、あいつが私に電話してくる時はSMをして欲しい時だ。
「いつ来るんだ?」と聞くと、「来週の火曜日なら一日空いてます」と言ってた。
こういう奴なら私も相手をしてやってもいいと思っている。そうだ、あいつに
貸していた首輪と鞭も返して貰おう。
明日は北海道へ流氷を見に行く、生まれて初めての北海道 日記は2〜3日書け
ないかもしれない。みんな読んでくれてありがとう、昨日からのチャット数が、
200くらいあるよ、これからも真実を書くから読んで下さい。   沖本
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