阿寒湖

釧路の気候は最低−14度、最高−2度だった、空港に降り立った瞬間に、
まるで大型冷蔵庫にでも入っているかの様な冷気に包まれた。氷も溶けな
いので町のいたる所に氷で作られたオブジェがあり、さすがに北海道だな
と実感させられた。 最初に向かったのは「鶴の里」餌付けされているの
だろうか、野生の丹頂鶴が数十羽、間近にバードウォッチングできる観光
名所のひとつである、私の家族で貸切のバスから降りて歩いていたら、ア
イゼンを靴に装着するのを忘れてた事に気付き、私と母がバスに戻った、
直ぐに私たちは家族を追いかけたが道を間違ってしまい、「たぶん鶴の声
のする方だろう」と歩いて行ったら、野生の鶴たちの集団の目の前に
出てしまった、私達に驚いた鶴の集団は飛び立ってしまったものもあった。
私と母が迷い出てしまった場所は、実は立ち入り禁止区内だったのだろう、
(おかげで私達は特等席で観察できたが) 正規の場所を見つけ行ってみ
たが、そこは先ほどの場所とは比べ物にならない程、大した事なかった。
次に向かったのは阿寒湖。全面凍結した上に雪が降り積もり、まるで何も
ない原っぱの様だ、とてもそこが湖であるとは思えない光景だったが、「
ボート乗り場」の看板で、やはり湖なんだなと思った、湖面の氷は60cm
もあるそうだ。私と弟は阿寒湖で、わかさぎ釣りをした。二人で50匹ほど
釣り、近くの施設で天婦羅にしてもらい家族で食べたのだが、わかさぎ釣り
が寒いの寒くないのって、もう寒さを通り超えて手足の指が痛かった。
阿寒湖では毎日のように「雪花火」なる花火を打ち上げるのだが、その時間
はせいぜい7〜8分である、理由は花火を屋外で見る人達が、屋外に出て
いれる限界時間がそのくらいだからだそうだ。それだけ寒いのに、地元の
人は、「今日は暖かいほうですよ、明日は冷え込むそうですが」という。
恐るべし北海道!! 明日に備えよう。
宿は阿寒湖の傍にある「鶴雅」である、東北海道では他に追随を許さぬ宿
である、フロント、接客、料理、部屋、歴史、全てにおいて一流である。
今回も両親から誘われての旅行である、旅行好きの両親が今まで行った宿
の中でも、「お気に入り」の宿を、私たち子供に招待旅行してくれている
からだ、感無量だ。 今回はシンガポールから弟も帰って来ており一緒だ。
弟に初登場してもらうので読んでやって欲しい。
「はじめまして、弟です。わかさぎの踊り食いというものを、
 今回初めてチャレンジしました。なかなかの美味だったのですが
 、醤油があればなお良かった。
 兄とともに釣りをしたのは、多摩川以来。あの時も鯉だろうが
 フナだろうが釣ったものは魚に対する礼儀として残さず食べたのですが、
 やはり今日と同じように
 醤油を持参しなかったことを後悔したのを、思い出しました。
 皆さんも、釣りに行かれるときは醤油を忘れずに。以上弟でした。」
43348                     PM10時30分