今日はメシ食ってないな

PM9時目覚める、AM3時ごろ寝付かれなかったので
前に飲んでいた薬を飲んだら目覚めたのがこの時間だっ
た、計算すると18時間も眠っていたことになる。まだ
頭がボーとするし体の自由もきかない、よくみると食べ
もののゴミが散らかっている、そういえば部屋の電気も
点いている、記憶にはないが私がやった事なのだろう。
私は弱い人間だから、どうしようもなく不安になったり
頭が一杯になったりしたら以前処方されてストックして
いた薬を飲む。いつもはそれで元の自分になり予定しの
行動をするのだが、今回は薬の量が多すぎたらしい、夜
の9時に目覚めるなんて・・不覚をとってしまった。
今日はもう何もできぬだろうから日記でも書こうと思う。
2年前私は、極度の精神病に侵されていた 家庭も仕事
も失い前科も一つ増え、生きる屍だった もうこれ以上
出せませんと言われた量の2倍ちかくの量の薬を毎日飲
み続け、目は澱み頭は朦朧として朝方まで近所を徘徊し
朝九時のピンポーン(警察)に怯え、その状態で撮影を
していた。九時のピンポンやモデルの予定がない時は、
きまって真鶴へ釣りへ出かけた釣れなくても3日連続で
真冬の海へ行き波を見ていた。私はあの頃、死に場所を
探していたのだ、当時の撮影は滅茶苦茶な内容で、誰か
ら被害届がでてもおかしくなかった。だから警察が9時
に踏み込んできたら自決しようとマジに考えていた。
私もそれを望んでいたのかもしれない、撮影で哀れな
犠牲者を増やすより、私を滅して欲しいと思っていた。
あの頃、私なりに悟った境地があるので記しておく。
「真っ暗な荒涼な音のない寒い果てのない大地を私は
 歩いている、少しでも気が緩めば寒さや恐怖が襲っ
 てくる、最後ぐらいこのまま悟りの境地のまま死ん
 でいきたい、邪魔する奴は道連れにしてやる」
まさに狂気の沙汰であった、当時のモデルたちも不運
だった、私の撮影をして残った者が次に行く先は志摩
プランニング(ハードSM)かバッキー(鬼畜メーカー)
の2社だけだった、しかもギャラは見習いモデルだから
という事で一回出演しても2千円しかやらず、あとは私
が搾取していた。(あの頃は今までで一番儲かった)
私がささみと出会ったのが、ちょうどその頃だった。
全裸にすると腕にタットゥーと、中絶したてで乳首が
黒ずんでいたのを理由に、スカウトマンからは通常の
半値以下で買い取った。自分の名前以外は他の漢字も
ろくに書けず、二桁の計算も出来ない子だった、私は、
「こいつはいい獲物が飛び込んできたものだ」と内心
骨の髄までしゃぶって齢くったら捨ててやるか海外に
売っぱらおうと思い、その夜から性奴とするための仕込
みをした 白痴なささみは、私の仕込を受け順調に仕上
がっていった。ある日のことだった 「お前もこの薬を
飲め」と睡眠薬をささみに飲まして死姦ふうの作品を撮
ろうとしたところ、ささみが「薬は飲みたくないよ、沖
ちゃんもやめた方がいいよ、体の具合悪そうだし、沖ち
ゃんに何かあったら私かなしいもん、私にAVの技とか
教えてくれるの沖ちゃんだけだもん」と言うのだ。
私はハッとして聞き返した「俺がいないと悲しいのか」
ささみは「AVの世界では沖ちゃんが親でしょ」とさり
げなく言う。それを聞き愕然とした、私は・・私は・・
なんという人間だったのか・・この子は神の使いか?
彼女は白痴ではなく無垢だったのだ、私は彼女のような
女に会ったことが一度もなかった、無垢で素直で優しい、
私は信じられず「演技してるならやめな」と、何度か言
ったが「演技なんてできないよ、自分にウソつけないし」
と、ささみは言うのだった。私はそれまで飲んでいた薬
を少しずつ減らすように努力し、今日では飲んでないし
それ以来、私はささみを抱いてない 毎日のように遊園
地へ遊びに行き、私の事務所で半同棲のような暮らしを
して過ごした、生活費の一切も私がだし、ある時彼女の
所持金が少ないことに気付いた私は、買いたい物は自分
で稼いで買うんだよ、ということを教えるために彼女を
知り合いのF店へ預け働かせた、勿論そこでの稼ぎは、
一銭たりとも私は手をつけてない。ささみ自身も別のプ
ロダクションへ移籍させ、私がささみに私的なちょっか
を出せないように自分を戒めてきたのだ。
今回、薬を大量に飲んでしまったのは気の緩みだったと
反省している、明日からは自分を取り戻すつもりだ。