自分の事

やはりネット業者の仕事は確定した、30タイトル×2
を一年のスパンで考えているので、なるべく早期に30
タイトル分を撮って欲しいとの事、制作費モデル代等の
費用もその度に清算してくれるそうだ。ネット商売とは
作品を小出しにしないで 一気にアイテム数で客を引き
つける商法である、だから早急に30タイトルを撮って
欲しいそうだ、私にとっては嬉しい悲鳴。
今日の午前中、あのマリンからTELがあった。「荷物を
置き忘れた分がない?送ってくんない?」と切り出した、
私はカチンときて「お前には誠意というものがないのか?
黙って出て行ってそれはないだろう、俺が紹介した店に
もメイク代と写真代を払ってるんだ、ここの玄関の鍵だ
ってお前に合鍵を渡していたから交換したんだぞ、普通
はお世話になりましたと言って、お金を送るので忘れた
荷物を送ってくださいとお願いするもんだ。」と言った。
だがマリンには理解できないようだった。「1000円
ぐらいしかないから預かってて」とまるで他人事だ。
私は彼女がなんだか可愛そうになり、宅急便の着払いを
指示してこの件を一件落着させた。そして彼女から掛かっ
てきた携帯電話の留守番電話へメッセージを残した
「荷物は手配したので安心して下さい、これからあなた
も頑張っていい女になって下さい、私も仕事上厳しい口
調で接しましたが悪く思わないで欲しい、いろいろあった
けどけっこう楽しかったよ、彼氏と幸せになって下さい
それじゃ お元気で、失礼します。」
今日もマリンを紹介した業者が別の女を連れてくる、そ
の女はどんな女だろう?一期一会なのか、マリンのよう
に ひと時のふれあいになるのか、それともこの業界に
どっぷり浸かる女なのか・・・どの道であろうと私は否
定しない、女が選ぶ自分の事なのだ。