コシヒカリ

AV作品はあちこちに氾濫し、物珍しいものではない
ネットでは裏モノが容易にみれ、その価値は暴落している。
もうお腹がいっぱいなのである、それに人口統計を計ってみ
ると分かり易い 昭和47年が最後のベビーブームであった
その後少子化へすすんだのだから、AVを必要とする世代が
年々少なくなっている、簡単な理論で説明できよう。
AVを食事に例えるなら、20年前は誰も食べたことがない
興味もあった、やがて高価ではあるがAVが手に入るとなると
男たちは味を吟味しはじめる、それがやがて安価になり入手し
易くなると男なら誰もが食べはじめる、そうなるとメニューも
増えAVは黄金期を迎える 今から15年前くらいがそうだろ
う。それに伴いVHSの売り上げも伸び社会貢献にも一役かい
一時は市民権を得たように思えた時代もあった。
10年ほど前からはセルショップが急激に増え、ヘアーが解禁
となり「AVはおいしい」と皆が思っていただろう、だが現実
は甘くない、その時すでにAV世界のバブルも弾けていた。
先祖がえりの現象が始まっていたのだ、供給過多のしわ寄せは
モデルの質や作品の過激さを要求したが、お腹いっぱいな時は
もう食べたくないものだ、他のサービスが欲しいのに「今度は
新潟の魚沼産コシヒカリ釜わら炊きです」とばかりに同じ
最高級品をみせつける。
これでは逆効果である、今欲しいもの それは別のサービスな
のだ。では私が制作しているのは時代に逆行しているか否か?
明らかに逆行であろう、もちろん何年も続けるつもりはない。
今私がしているのは将来への布石に過ぎない、スケベ心がなく
ならない限り勝算があるからやっているのだ、AVはやがて姿
を変えていくだろう自然淘汰された者だけが生き残る時代がも
う始まっている。そしてどの考えが正しかったのか証明される
時も、そう遠い未来ではない。