真夜中の朝顔

真夜中の朝顔

夜の8時を過ぎても咲いている朝顔
特別な品種ではなく、どこにでもある普通のものだ。
こういった現象は珍しい事ではなく、「狂い咲き」「狂い花」と植物界では呼ばれており、何らかの原因によってホルモンバランスを崩した結果とされている自然の摂理の一つである。

施設でも就寝介助をしていると
「朝ご飯なの?」などと見当違いな質問を受ける事がよくある。 
そういった人に対しては「痴呆症」「精神障害」という病名が付けられているが、それも自然の摂理ではないかと思う。

疾患のある老人を、より安全に見守るのが仕事であるが、私は国が推奨するそのやり方には大いなる不満や疑問を禁じ得ない。
現場にいるといかに決め事を決める輩が机上の空論を謳っているかが解る。
そのストレスとの葛藤はやがて大きな社会問題となるだろう。

早い段階で、もっと頭の良い現場を知ってて力のある人物が現れ、現行法を変えてくれないと。
さもなくば、自分が理想的な介護形態をあみ出さねば、と思うのである。