中秋の名月

中秋の名月

いつもの公園の桜の樹も少しずつ葉を落とし始めている。
今月の20日頃には満月となり世間では中秋の名月だの、やれお月見だのと風流なことになっているだろうが、こっちの方はそうもいかない。

満月といえば野生の本能みたいなものが刺激される事は知られているが、それは施設の老人たちも同じこと。
普段大人しくしている人が急に不穏な意味不明な行動をとるものだ。
立てない者が急に立ち上がってみたりするのもその一例で、それは危険ではあるが良い例。
突然意味不明な話をしだしたり
、大人しく部屋にいるかと思えば布団の中で月見団子よろしく人糞団子をせっせと作っていたりする。
この行為を業界用語で「弄便」といい、それなりに何かの意味があるそうだ。
中秋の名月ならぬ重症の名月。

まったく何をしでかすか分からない危険が多いのが毎月の満月あたりの夜だ。
そして、それらを意味は良く分からないが、受け止め納得させ、何事も無かったかのように処理するのが夜勤の仕事。
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