ああ夏休み
8月最後の日、あれだけ暑かった夏もどこへやら。今年の夏は暑くなるの
も、涼しくなるのも異様なほど早い変わり身だった。
アキは今日の昼に帰って行った「有難うございま〜す、また連絡しま〜す」
などと、能天気な性格だ。今回もアキとは肉体関係はなかったが、アキの
言う通りこの関係が長続きの秘訣なのかもしれない。
アキが帰って夏から秋の涼しさ、というのも言葉のアヤでは面白いが・・。
持病の発作が起こりやすい季節が秋だから、こんなにいきなりだと、つい
すっかり持病の事を忘れていた。
昨日の日記じゃないが、やっぱり心の準備の時間は欲しいね。
・
夜の11時頃に珍客の予定がある。
風俗をやっている友人から電話があり、女の子を一人預かって欲しいとの
事だ。その子は19才の巨乳ちゃんらしい、店の募集で来たそうだが所持
金も少なく頼れる知人もいないそうだ。たいしたタマでなければ相手にし
ないのがその店の方針だから、その子はまあまあのタマなのだろう。
昨日の依頼のようにNGクリアーが目的ではないので、私としては少し
物足りない感はするものの、若い子を一晩好意で世話をしてやるのもなか
なか気持ちのいいものだ。ちょっと楽しみだ。
この業界で働こうとする女に、好意で世話をしても、それを好意と捉えて
くれる女は殆どいない。中には朝目覚めたらいなくなっていたなんてケー
スもあった。それでも私は懲りずに世話をしたい、困っている人を放って
おけないという勇ましいものではなく、ただ単に世話をするのが好きなの
だ。友人はそういった私の性格をよく熟知している、それに19才の身の
上話を聞いてやれば日記のネタにもなる、そういったネタ話は、後で読み
返したときに思い出深いものになる。
・
明日の昼になれば、友人がその子を迎えに来る。
その足で、私も実家へ帰ろう。
・
ヒロ君の事は実家には言ってない、あれきり連絡もないしどうなったんだ
ろう?結局は夏休み中の退院は間に合わなかったようだ。大変な病を患っ
て可哀想なことだ。元々養子縁組なので血縁関係もないし、今ではよその
子だが、それはあくまで法律上の話。できることならヒロ君を、私の手元
で育ててやりたいものだ。
・
66433(179) 31日 PM7時35分