不感症

腐女子ならぬ不感症、これは自分の事なんだけど。
なんて説明すればいいのだろう?
男は射精のときに、精子が込み上げて来る感覚と同時に快感
(イキそうという気持ちよさ)を得て、直後に射精をする。
射精の直後もやや快感が残っており、くすぐったいような、
もうそれ以上触って欲しくないという感覚になったりもする。
たぶん、それが普通の男性の感じ方だと思うのだが、私の場合
肝心の「気持ち良い」の部分だけがカットされてしまう時期が
周期的に起こる。
それを指して不感症と言っているのだが、果たして正しい呼び
方かどうかは定かではない。
原因も定かではないし、どんな薬も効かない。その周期も、ある
日突然「はい今日から」と、告知されるようにいきなりだ。
前兆のようなものも一切ない、昨日まで気持ちよく射精して
サッパリしたと思っても、翌日は全然だったり、またその逆の
パターンもある。だから体や心の疲れが原因とは考えにくい。
特筆するような変化も全くなく、仕事欲や女を抱きたいという
性欲も何ら変わりはないが、ただ射精の瞬間の「イク」という
気持ちよさだけがカットされるので、まるで女性が「生理にな
っちゃった」というみたいな感じで、周期の到来を知るのだ。
つまり射精の瞬間までは、自分が不感症の周期に突入したことも
気付かないのである。
この周期中に性交すると、女の気持ちが分かるような気がする。
女性の「好きな人でないと気持ちよくない」「燃えない」なんて
言葉をよく耳にするが、正に私もそうなるのだ。ただ疲れるだけ
なのだ、オシッコを我慢して一気に放出した時のほうが、よっぽ
ど気持ち良かったりする。
そしてこの不感症の期間が、いつ明けるかも全く分からない。
永い時は半年以上だし、短いときは1ヶ月ぐらい。以前には期間中
に勃起能力が不能になってしまった事もあったので、その時はさ
すがに「俺も男が終わってしまったのかなー」と、焦りや寂しさ
を感じたものだった。
この期間中の性交で有利な点は、‘無敵チンポ’になれる事。自分で
やっても射精は至難の業なのだから、他人が私をイカせる事はまず
無理。どんな方法だろうと、何時間しようとも絶対無理。
この特性を利用して、「フェラチオ20分勝負」なるものを発案し
作品にも多く取り入れた。20分じゃなくとも30分だろうと、1
時間だろうと私はイカないのだから勝負に敗れる筈はない。イカサマ
っぽいけど(笑)私が無敗のフェラチオチャンピオンなのはこういった
理由があるからだ。持久力耐久大会なんてあればいいな、上位入賞
なんてメじゃないね、優勝を狙いに行く気満々だな。
たけど実際は他に競う者のない虚しさと言うか、聞いた事のない症状
だから病院でも相手にされない、ビタミン剤を貰って帰される。強壮剤
やユンケルを飲んでると「それ飲まないと勃たないの?」なんて勘違い
されちゃうしね、早漏防止剤はよく売られているけど、その逆は一度も
聞いたことがないので困っている。
この欠陥が病気なのか、天から与えられた試練なのかは分からないが、
私の相談できない悩みの種の一つである。
因みに今回は、今日よりその期間に突入した。

60205(265)  26日 PM4時15分