妙な発見

「沖本猛」をヤフーで検索していたら妙なモノを発見した。
「バッキービジュアルプランニングに物申す」というコーナーの中に
2006 2月20日の書き込みに、名なしのピポー君から
「沖本猛という監督、彼を捕まえろ次は彼だ。」との掲示があった。
私の作風は、見ての通りだから賛否両論あるだろうピポー君に限らず
業界人の中にも私を犯罪者と思っている者は多いのは事実だ。
私が解せないのは上記の書き込みの時期だ、指摘されるような作品を
作っていたのは2、3年前の話だ。実際バッキーにも私の作品を一部
サンプルとして見せた事がある、その作品の内容と同じような事をバ
ッキーがやって傷害事件になったのだ。バッキーはそれ以前からも過
激な内容だったし当時プロダクションを経営していた私にとり取引先
の一つでもあったので、「こんな内容は如何かな?」というアイデア
を貸すという意味でサンプルを持ち込んだわけだ。事件が起きて逮捕
されたのが一昨年の暮れ、その撮影が行われたのが私がサンプルを持
ち込んだ直ぐ後だったのを新聞で知った、だからバッキーは私のアイ
デアをパクリ、そして自分達もパクられたと思っている。バッキーか
らも礼としてだろうか、バイヤーを私の事務所に来させて「沖本さん
の過激な作品をヨーロッパ、特にドイツで売りたいのですがお幾らで
制作して頂けますか?」なんて言ってたよ。そのバイヤー達の名刺の
出し方が気に食わなかったので「出直して来い!」と言って追い返し
たけどな。帰り際に「アイデアが欲しいならいつでも教えてやるよ」
と、言ってやったけどそれきり来なかったな。
それらの事実を、「オレンジ通信」や「平成の裏仕事師列伝」の取材
で喋ったのが去年の夏だ。だからポピー君に「次は彼だ」みたいな
書き込みをされても「えっ!今頃?」としか思えないし、メディア
の浸透の遅さと、「私もまだまだ知られてないな」と痛感した。
その事件、新聞には直腸裂傷で4ヶ月の重症とか、人口肛門を装着す
るほどの・・・と書かれてあったが実際は、それほどではない。
人口肛門云々の話は実際にあったそうだが、それは大昔のSMの撮影
での事故の話である。バッキーは悪い噂を大きくされただけだ。
バッキーは今でも名前を変えて新作を作り続けているから、彼らに
とっては、いい宣伝になっただろう。新作を作り続けるという事は、
ニーズがあるという事だ、そして必然的に志願者も。出演している
モデル全てが無理矢理にと思うのは素人考えであり大きな間違いであ
る、もっとも「本物っぽく見せる」のが制作者の腕でもあるからピ
ポー君が勘違いをしても仕方ないのだが、よく考えてみろよ 私の
作品の殆どは、ビデ倫の審査を通過した作品だぜ ビデ倫とはこの業
界でも有名な警察OBの天下り先の一つなんだよ。バッキーにしても
同じ失敗を何度もやるほど馬鹿じゃないと思うから、それなりのモデ
ルを使うだろうさ。世の中には自分を痛めつける事に喜びや充実感を
得る体質の女が沢山いるからね。そうでなけりゃ、「何でバッキーや
私がシャバにいれるの?」って事になるだろ。確かに映像だけを見れ
ば酷い、やり過ぎだと思うかもしれないが、仕事として成立してるん
だからニーズもあり、その出演志願者もいると考えるべきだよ。
仕事がしたい(金に困っている)と言ってる女に、仕事を与えようと
しない方がよっぽど酷だと思うな。女は覚悟を決めて来ているもんだ
からプロとして応えるのが礼儀というものさ。

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