旭日作戦2(ギンナンの雨)

早朝5時に集合した我々は、目星を付けていた樹を下から見上げ
ギンナンが生っているか確認しようとしたが暗くてよく見えない。
とりあえず登ってみたら、あるわあるわ ビルの高さで3Fぐらい
のところまで登り、「いくよー」と声をかけ私は樹をゆすった。
ボタボタボタという音が下のほうでする。「ギンナンの雨」を見た
ことある方はいるだろうか? 以前もこの方法で収穫していたが、
樹に登るのは弟の役目だったので私は下から見ていた。この場所は
3年前まで立ち入り禁止の国有地だったが現在は、市民の駐輪場と
なっているので、通勤者や守衛が来る前に収穫作業を急がねばなら
ないのだ、明るければビデオにでもおさめたいシーンである。
今日の我々には、時間がなかったので樹をゆすったのも数度だけ、
それでも男4人がかりで拾い集めるのに30分くらいかかった、量
は大きなゴミ袋一つ分ぐらい収穫した。大の大人が早朝から柿泥棒
ならぬギンナン狩りをしているのである、だがこういった遊びは楽
しい、童心に返れるし罪悪感などない、厳密には「市からの窃盗」
となるのだろうが、我々は「また来よう」と、意気揚々と引き上げ
ていったのである。
私はその足で真鶴へ釣り行った、魚影が濃いことで有名な真鶴でも
型の良い魚がいるといわれるテトラのポイントでの釣行をした、噂
どうりの魚群に目をみはるばかりであったが釣果は良くなかった、
根掛り(岩に針が引っかかり取れなくなる事)ばかりするので短気
な私は「コンチクショー!!」とばかり釣り餌を海に投げつけたら
その拍子に腕時計まで手から外れ、海のモクズとなってしまった。
釣れたのは、ベラ1匹と小さなメジナだけだった。次回の目標「必
ず良型の魚を釣る事。」
銀杏・・・雌雄異株の古代植物、数百年前まで絶滅したと思われて
いたが、中国に生えているのが偶然発見され現在に至る、雌の樹は
秋に果実を実らせ、その種の中身がギンナンである。通常のものは
枝の付け根より果実を結実させるが、古種の樹では稀に葉の先端に
結実させるものがある(中国に現存する)。生命力が強く東京都の
マークにもなっており街路樹として多く植樹されているがその多く
は雄の樹である。