楽しみ

今度の日曜日に、例の釣り友達と真鶴へ行く事になりました。
初めの予定では、友人のお子さんも来られるとの事でした。

友人の子供はまだ幼いから、それならより安全な場所がいいかなと
幾つか適当な場所を探してました。

<真鶴漁港の駐車場>・・・海に面した駐車場です、休日には家族連れも多く
人の目が多いので安全です。トイレも近くにあります。

<湯河原海浜公園>・・・ちょっと足を延ばせばあります、家族向け優良釣り
            場です。

今日、友人から入った連絡だとお子さんは来れなくなったようです。
ということで、
当初の目的どうり堤防から釣行します。
目指すは30cmオーバーのメジナ

30cm?な〜んだ、リリースサイズだろ(笑)と、釣り好きの方には笑われる
かもしれませんね。
はい、実は私、もう何度もその堤防へ行ってますが26cmが自己記録です。
足掛け何年も通いましたが30オーバーには一度も出会ったことがありません。
ちなみに他の人が、そこでそのクラスを釣り上げたのも見たことがありません。

サイズだけが目的なら、他の場所へ行けばいいのですが、どうしてもそこで釣っ
てみたいのです。
理由があります。
もう10年近く前の事ですが、私がそこで釣りをしていると地元の老人が来て
唐突に言うのです。
「そんな小さな魚なんか逃がしてやりなさい」
「可哀想なことしなさんな、やめておあげなさいよ」と。

私にしてみれば「何だ?ジジイ・・・」
でしたが、その老人よほど暇だったのか、ずっと私の傍から離れず横でブツブツ
言うのです。
「浮き下は最低5メートルとれ」とか、
「合わせは浮きがもっと沈んでからだ慌てるな」とか。
その老人、私に釣るなと言っておきながら、まるでコーチのようなのです。
ですから私も老人に話を合わせ、色々と情報を聞き出したのです。

「この辺じゃ、メジナなんて喰わない、臭いからな」
「昔は30〜40cmなんてゴロゴロいた」
「アジを一日で2000匹サビキで釣った」
「夏にはこの堤防でも伊勢エビをタモですくった」などなど。

その老人、言いたい事を言うとどこかへ行ってしまい、それきり二度と会うこ
とはありませんでした。
私としては、内心ムッとしてました。
「オッサン、その話はいつの話だ?アンタが若い頃の話じゃないのか?」
と、思いながら聞いていたのですが、老人が言ってたその中の、
「30〜40cmなんてゴロゴロ」が頭から離れず目標となっているのです。

実際の話、昔と今じゃ釣果も魚種もちがうでしょう。
それにもしかすると別の釣り場の話だったのかもしれません。
でもいいのです、私は真鶴の堤防でのんびりと釣るのが好きですし、ひょっと
すると目標のサイズに出会えるかもしれません。

東京の多摩川でも、一時的にはいなくなったシャケや鮎も近年戻ってきていると
聞いてますし、真鶴もそうなって欲しいとの願いもあるからなのです。

276774 (286) H24 11月13日   PM11時40分