春の夢

春の夢

最近は変な夢ばかり見る。
今日の夢も知らない女がでてきた。
その女「だって、面接では何にもしないってあれほど念をおしたでしょ!約束したじゃない!」
と言って私を拒んでいる。

私は「そうさ、面接では何もしないと約束したぜ、だがな今は面接じゃない、講習をしてやると言ってるんじゃねえか!
面接は合格だって言っただろ」

私はそう言っていた。
今目覚めたばかりなので一言一句間違ってない。
私にはこのように仕事という楯があるなら何でもやってしまうという卑怯な性格がある。
自分を正当化しようとする悪い癖のような部分だ。

その性格は治らないのだろうか?
こんな性格が見え隠れしている限りは人は私を信用などしない
、それは私にとり大きな負であり私が何かの起業をしようとする折りの障害でもあるのだ。

こんな悪夢を連日みせられるとは何なのだろう?
自分の嫌な部分を見せつけられるのは苦しいものだ。こんな性格だから結婚も続かなかったし実子にも恵まれなかった。孫を楽しみにしていた両親に何とお詫びすれば良いのか。両親とも80歳を越えている、多分このまま「あなたの息子は女の敵だったんです、ですから孫はおろか相方さえもいないのですよ。」という答えを両親に冥土の土産として持たせてやることになる。

この焦りはどこから来るのか?
母の誕生日が近いからか?

ゼゲンの道を行くと宣言している私を、どこか羨ましげに傍観している旨もあるかもしれないが、こうした苦渋も伴う事実もあると知っていて貰いたい。

新しい命が生まれ。その可愛さとその家庭の幸せそうな事!
そして愛情一杯に育てられてきたその宝を、私は餌にしてきた人間だ。なんて人間だ!

だけどそれは、ゼゲンの業界に於いては、業界に入ってきた者に対しての正義であり情けであり、当たり前ではないにしろ正当の行為であり望まれたものであった事も理解していて貰いたい。

私はその矛盾に生涯苛まされるのだろう。