母の日
母の日
実家に電話をかける。
今から夜勤だから実家には寄れないが、一言声を聞かせたかったから。
いつも心配ばかりかけ、今だに不安定な生活をしている私はどんなにか両親に助けられている。
そんな両親に一言言いたかっただけなのに、私の「有難う」より何倍もの回数の「有難う」を言われてしまった。
電話を貰って嬉しい有難うとか、夜勤気をつけてねとか。
親ってそんなもんなんだろうな。
親のためにも、私は真面目な人に言える人生を送るべきだったのかもしれない。
できる事なら、この先だけでもそうあるべきかも。
だが、やがてコロナが収まった頃、ゼゲンな気持ちが頭をもたげ私を支配するだろう。
介護という仮初めの善人の顔は何年もは続けられないだろうと感じている。
許してくれ、父よ母よ。