御触状
母が来年で古稀(70歳)を迎えるので、兄弟で祝いをしようと計画
中である。
幹事として、仕切りやの妹がプランを検討している。
歳をとると何故か男より女の方が強くなるものである。四人兄弟の中
に一人だけ女という事だからか、それとも広島出身の母親の気性を継い
だのか両方の理由だったのか・・・妹の発言力は当時の父親に匹敵する。
というわけで、今回のプランも兄弟のプランというより妹の御触れを私
達男兄弟が承諾するという形で進行するのである。
連休中実家に帰っているとき、早速妹からの触れ状が回ってきた。
今回は身内だけで質素に済ませて欲しいという母からの要望もあったよ
うで、父親の時のように豪勢にして欲しくないとの事だった。よく話し
を聞いてみると母は自分のために無理をしてまで祝って欲しくないとの
内容だそうだ。妹が私に「私達はなんとかなるけど、ヒロキチ(私は妹
にヒロキチと呼ばれている)は仕事が上手くいってなさそうだから大丈
夫なの?借金してまでは嬉しくないってお母さん言ってるよ」と、プラ
ンの変更を要請しないか私に伺いをたててきたのだ。
なんとも情けない話である、豪勢に祝って欲しくない本当の理由は私の
仕事が上手くいってない事を察知している母親の気遣いだったのだ。
「そんな時の金ぐらいはあるんだ、一生に一度だし大丈夫だよ」
私は妹に助言は必要ないと告げた。
いつも私達に最高級の宿を招待旅行してくれる母のお返しにケチる事な
どどうしてできよう?
妹のプランでは母の誕生月4月に合わせ、日本三大桜の花見も兼ねその
近くに招待する予定だそうだ。
甲州西山温泉 慶雲館 そこが候補の一つだそうだ。
「特別室を予約するなら早めにしないとね」私は妹にそう言った。
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PM6時25分
このブログを書いている最中、この事務所の管理会社から家賃の催促が
あった。
「今月のお家賃をそろそろ振り込んでいただけませんかね・・・」
それに対し、私は「いつもすいませんね」と切り出し、「ついでに言おう
と思っていたけどシャワーのお湯が熱くならないんだよ」と逆に文句を
言って家賃の引き伸ばしを交渉する私・・・。
なんとも情けない話だ。
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PM6時35分