計画1

計画 1

私はイベンターを目指している。

一昔前までは腹一杯食えれば満足した時代、羨ましい話を聞くだけで心も豊かになれた時代。目の前の生活で精一杯だったからそれ以上の贅沢を高望みしないという当時の常識もあったのだろう。

私たちの時代は、金を得て成功する者が至上の喜びだと教育されてきた。それを成した者もいるが果たしてそれで本当に幸せを手にしたのか?と、人生のあり方に疑問を残す者も多い時代。

これからは個々の価値観が尊重される時代である。
細分化された中で、果たして自分は何が好きなんだろ?何をすれば満たされるのだろう?と、自分に向かって問い、追及し、それを実行しようとする人が多くなる時代。

音楽業界で例えるならレコードやCDは売れなくとも、ライブには参加したい、実感を体感して価値観を共有したいと思う者が多いのもそれ。
今までのようにグッズも売れるだろうが、それよりも私はあの会場にいました、参加してましたという、実体験のほうに関心が高まり、遂には私も演者になって皆の前でスポットライトを浴びたいと思う。
そしてそれは実現可能なのである。世間がそれを認めるようになったからである。
地下アイドルの文化はその典型である。

ゼゲンの業界でもまるで理屈は同じなのである。
その手始めとして、まずは自分の砦を作らぬばならない。
いつまでも他人の手伝いをしては話が進まない。
人を集めるにしても砦から発信しないとダメだ。他人の城から発信していたり喫茶店で打ち合わせをしているようでは信用などない。