夏の思い出

また今日もストレスの発散をしたいと思う。

昨日のことだった。
俺はゆで玉子が好きなんだけど、茹でたての玉子にマヨネーズを
たっぷりかけて温かいうちに食べるという食べ方ね。
猫舌の俺でも、この時ばかりは譲れない、熱いのヘチマだの蜂の頭など
と文句は言わない、喉につかえるくらいの勢いで5〜6個食べる。
そして、それをその日の1食分とするんだよ。
金のない俺にとっちゃ、玉子は今時安価な貴重な食材だしさ。

昨日はちょっといい事があったんでね。
玉子って1パック10個でしょ、
だから自分へのご褒美として、特別に玉子を8個、鍋に入れて茹でた。
(残りの2個は翌日のたまごかけと、納豆ご飯用にね)

「玉子の茹で時間は、水から沸騰させ沸騰後15分。
 そして直ぐに冷水にとります。15分以上茹でると玉子の黄身が
 青黒くなってしまいます。冷水にとらないと玉子の殻がむきずらく
 なります・・・・茹でる水には塩を入れ・・・・・」
   ↑
このセリフは調理師学校時代の講義中の1シーン。
あれから四半世紀以上たつというのに、何故かあのシーンや講師の声だけ
は今でも鮮明に覚えている。

とまぁ、そんな事を思い出しながら2FのPCでいつものように麻雀を
やってたんだよ。
運が良いというのか悪いというのか、昨日はいい手が次々と入ってよ、
強い相手に連チャンで勝てるわけさ、
まぁ俺もその気になっちゃてさ・・・4連続トップだったかな・・

いや実はね、4連続トップの最中にも変な音が下からしてたんだよ。
なんかメイが外から帰ってきて、台所の流しから床に飛び降りるときに
するような「トンッ」という小さな音がさ。
まさか、いくらお盆だからって猫の幽霊なんてきいたことねぇし、
何の音だろう?
ネズミでも入ったかな?
まぁいいわ、御意にまかせたるわ見逃したる、今は調子がいいし・・・と、
大盤振る舞いな気分でね。

夕刻の時間帯だったせいか、外からは魚を焼くような家庭料理の匂いが
漂いはじめていた。
勝負で負けてカリカリしていると、近所の子供の遊ぶ声だってうるさいもんだ、
だけど今日は調子がいい!
焼き魚の匂いも風情を感じる、
ちょっと臭いけどまぁいいか、
こんな田舎に越してきてよかったなぁ・・・
都会に住んだいたら焼き魚の匂いだって、近所迷惑だからって禁止だもんな・・・
と、悠々と勝ち麻雀に浸っていたわけさ、
その時まではね。

でもね、次の瞬間に!!!
あっと、気付いたんだよね!!
「ゆで卵はっ?!」ってね。
急いで階下へ向かう戸をあけると、もうそこは階段のところまで煙でモウモウと
していた。
鍋の火を急いで消して事なきをえたが、後片付けがたいへんだったぜ・・・

鍋は焦げ付き、
玉子は爆発してはじけ飛んで、流しはメチャクチャ・・・
それに腐った魚を焼いたような嫌な匂いが家中に充満し・・・一日たった
今でもその臭いはとれない。

メイが帰ってきたときの「トンッ」って聞こえた音は、玉子がはじけ飛んだ音
であり、近所の焼き魚匂いも、それじゃなかったって事さ。
おまけに、その処理をしている最中にPCの麻雀画面には
「あなたはテーブルから追い出されました」なんて文字が・・・。

「茹で玉子の茹で時間は・・・」
あの四半世紀前の講釈の最後に、
「茹でている事を忘れるとこうなる」って事を付け加えておくぜ。
・・
日が変わって今日、
昨日があんなだったから、今日も麻雀の調子はいいだろうとやってたんだよ。
ちなみに、ここからが日記を書きたくなった部分ね。

俺はホントは人一倍短気なんだよ、人前じゃ温厚なフリもしちゃいるが、
本音の部分じゃかなり短気、しかも暴君。
子供っぽい性格だとは思ってるが、こればかりは生まれもっての性格だからさ、
場面によっては抑えもするが、一人の時はどうにもならない。
大好きな釣りだって、今まで真鶴の海で藻屑となった釣竿は10本じゃきかないな、
PCもそうだがマウスも今ので5台目かな、今のマウスも余命幾許もないと踏んでいる。
つまり、俺の周りのモノは昔っから壊れやすいんだよ。
(だから機械系は大嫌いでね、最近じゃ携帯電話も壊れたし)

「買ったばかりの傘をすぐに壊すから」と、幼少の頃から母にも呆れられていた。
だから正真正銘、生まれついての壊し屋な性分なわけさ。


これは物に限ったことじゃない、仕事でも人間関係でも同じ。
この短気な性格は病気のようなもの、狂気なものでぶち壊す爽快感は、後から
くる後悔の念よりも勝っているんだから仕方ないよ。
歴史の権力者の例で、よくいえば信長みたいな性格。
鳴かぬなら殺してしまえってやつ、役にたたないモノを身の回りにおいておく事が
できない、許せない、我慢ならない。
その代わりもっとより良いものを目指す、役立たないかもしれないがなんとか工夫して、
なんて考えよりも怒りが優先するんだな、困ったもんさ。
困ったもんだが、それが本来の性格なんだからどうしようもないってもんさ。
近年ではそれでも、かなり抑えるようになったけどね。

話はもとに戻るけどさ、こういう性格だからゲームしているときも短気がでるのよ。
(誰も見てないと特にね。)
だけどさ、今は金もないしPC壊すわけにはいかんでしょ。
だからその備えとして、ペットボトルのジュース(コーラ、スプライト)を置いてるの。
頭にきたときコーラとかに当たると、シューって可愛いからさ。

さて前置きはこのくらいにしておこうかな。
いよいよ本題にはいるが、
昨日、玉子事件が発覚して食事を一食分損してしまったので、今日はその分を
取り戻そうと、「ブルガリアのむヨーグルト」ってあるでしょ。
あの1リットルの紙パックを買ってきて、それを飲みながら麻雀やってたんだよ。
あれは栄養もあるし、腹にもたまるし、俺みたいな「贅沢は敵だ」みたいな貧乏人
には味方的な食料なんだよ。

麻雀のほうは、初めは調子よかったよ。
いつかみたいに
「目標のレートまで達成できたら、今日こそはハローワークへ行こう」
なんて感じで勇んでたってもんよ。

事が起こったのは9試合目
なかなか役ができずに、ようやく形ができ危険牌を回避して、ここ一番って場面だった。
相手が親だったから、手を安くしてまで捨てた一枚だった。
これさえ通ればって場面だったよ。
それなのに、無情にも相手は「ロン」しやがったのさ!

そりゃ、ゲームだし、しかも無料だし、
ソフト自体も仕組まれた不自然なゲームであることは承知してるさ、
勝ったところで何にもならないことは、初めから分かってやってるさ。
でも俺は、その中で今日の運というか、自分の運にチャレンジしてるんだよ。
仮にも運が良ければハローワークでも、良い運勢のもとで仕事を探そうってな。
それを「ロン」だと?!
そんなに俺に運がないだと?!
そんな理不尽な事があってたまるものか!!

みたいな怒り心頭に達し、いつものようにやってしまたんだ。
「コノ糞ヤロウ!!」とばかりに、
ブルガリアを壁に思い切りぶつけてしまったんだよ。

「アッしまった!!」
と、心の中で思った時はもう遅かったぜ、
部屋の家具といわず床といわず、辺り一面がブルガリアの飛沫で汚れてしまった。
その様は、まるでAVのぶっかけ現場のAV女優の顔のように白濁液にまみれていた。
今からその掃除が大変だぜ。

まあ、いいオヤジが子供みたいな事をという向きもあるだろうが、
俺にとっちゃ、これが俺のストレス発散法なのさ。
別に誰にも迷惑かけてる訳じゃないし、その辺は一応考えながらやってるのさ。
だから俺はまだ恵まれているほうなんだよ、
こういう自分のストレス発散方を持てないヤツっているだろ?
そういうヤツが病気になっちまったり、社会に迷惑かけたり、より弱い者を虐めたり
する輩だからな。

さて、だいぶ書いて気もおさまってきた。
蒸し暑い部屋の中で、ヨーグルト臭にまみれてブログに八つ当たりか・・・。
これがベットの中で、女の匂いにだったらよかったのにな。
浜田省吾じゃないが、
純白のメスセデンスも、ドンペリも、俺にはまだまだ夢のまた夢よ。

PS.長々といつもどうもです。
暑い夏です、皆様もどうぞ御自愛なさって下さい。   〜盛夏〜

262979   H24 8月20日  AM11時10分