お気に入りの部屋
昨晩の9時30頃、メイは息を引き取った。
2Fのベットでメイを介護して抱っこしながら1Fへ下りた。
1Fのソファーの部屋はメイのお気に入りだったのを思い出し
たからだ。元気だった頃もその部屋に執着し、その部屋からメイ
を出す時はいつも不機嫌そうな声をだしていたものだった。
その部屋は、メイを拾った週にそこで飼っていたからかもしれない。
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メイを抱きソファーに座ると、その頃が思い出された。
トイレの躾をしたり、食べ物は何がいいのか考えたり・・・
メイをソファーに置くと、メイの鼻が動いた。
瞼しか動かせない筈なのに、きっと匂いをかいでいたのだろう。
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5分もしなかっただろうか、
少しメイの息遣いが乱れたようになった、
痙攣がきはじめたのか?と、思ったがそうではなく嘔吐だった。
少量だけヨダレを吐いた。
ティッシュでメイの口元を拭いてやると、今度は動かない筈の手足
がビクビクと伸び、尻尾までがキューとつりあがった。
獣医から聞いていたほどではなかったが、それがメイの最期の痙攣
だった。両眼はカッと見開き、もう息はしていなかった。
眠るような最期ではなかった、開眼したままの死に顔だった。
そのデスマスクは、「メイ」というよりも虎のような形相だった。
だからメイの戒名は「ブラックタイガー」にしようと思う。
死んだあとぐらいはオス猫らしい名前がいいかな・・・なんて思って。
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それにしてもあっけなかった。
安楽死も考えてしまうような末路だと獣医に言われていたから覚悟を
していたが、昨日のブログを書き終えてから2時間後の出来事だった。
形相こそタイガーであったが、安らかな死とも言えるのではなかろうか。
それほどメイ、いやブラックタイガーはいい奴だった。
最期の最期死に際までこんなに潔いなんて・・・
褒めてやるよ!タイガー君。
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タイガーの急死、これは単なる偶然ではないフシがある。
それは3年前に遡るが、3年前に運転免許の更新をしそびれた事から
はじまるのだが、その偶然は数日前の交通事故とも重なる偶然なのだ。
単なる偶然かもしれないが、あまりに計算されたような偶然。
まるでタイガーを生贄にしたかのような偶然なのだ。
あの交通事故の前後も、ずっと予感のようなものがあった、身近に起こる
死の予感のようなもの、それが実際に起こるって、それって偶然?
その話は長くなってしまうので、またの機会にでも。
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184465(222) H22 12月30 AM6時30分