明後日のお楽しみ!

5時起床6時の始発バスに乗り込む。
本日も重労働あり、気温が高いため汗が滴り目に入り
涙のように頬をつたった。きっと顔の表情も凄い事になっていたのだろう。
「トイレに行くフリをしてでも休憩摂って下さい、倒れられると困ります。」
などと先輩から声をかけられてしまった。
この現場は休憩所以外では飲食は禁止なのだ。

8時から朝礼あり、建築中の建物の内部にて朝礼が行われるため、
上履きとして汚れてない靴の着用が義務。私も張り切って昨日ちょっと高価な
運動靴を購入。朝礼以外の作業時には下駄箱にその上履きを入れておく決まり。
夕方6時に終業し、疲れきって下駄箱へ行ってみると昨日購入したばかりの運
動靴がなかった誰かに盗まれてしまっていた。どんな業界にもクソみたいな奴
はいるものだ。500人もの労働者が出入りしている現場なので特定は不能
ショックである、その靴がバイトの日当よりも高価であるからではない。
私がずっとあこがれ続けてきた植物関係の仕事先で起きたからだ。これは何を
意味しているかと言えば、必要悪の世界にもいい奴はいるし、汗水流すような
仕事にもクソはいる。こんな事は世の中の常識だし管理ミスと言われればそれ
までだが、私が夢中になって飛び込んだ植物の仕事は、果たして私にとって本当
にいい場所なのか?という疑問を持ってしまったこと、それがショックなのだ。
明日は私は休みだが、私物の仕事道具を現場に置いてきた。もし明後日その私物
の中の一つでも紛失していたら、靴の窃盗犯も内部にいると思っていいだろう。
そのための罠として私物を置いてきたのだ。
.
そうでない事を祈るがショックその2もある。
そう、お分かりかと思うが、私はもう親切な先輩方を心の中で疑っているのだ。
まさか内部ではないとは思っているが、この用心深さは必要悪の世界で女たちに
裏切り続けられて身についてしまっているのだ。そしてもし内部の者である可能
性が高いなら、私はこのブログを社長に公開して去るしかない。
意地悪なやつのいない、居心地のいいどこかを探すために履歴書をもう一度書く
しかない。
こんな心の持ち主が全うな社会で真人間になれるだろうか?懸念すべき私の欠点
かも知れないが、私の特技の一つは人間観察でもある。今回も何事にも「はいっ!」
と答えてやっていたが、実はそれぞれの先輩たちの指導能力を観察していた。
はっきり言って問題があることは分かっていた、だけど好きな仕事だし自分を使っ
てくれる嬉しさで、その部分は見ないようにしていた。それともたった靴一足で
それを思い始めている私という人間の性格に欠陥があるのか?
そんな性格なら本当は私には必要悪の世界の方がいい場所なのでは?今でも女を集
めるようにスカウトマンに号令をかければ、私はたった一日で10万以上を稼ぐ男
になれる。夏美と3日遊べる金額だぜ!
たぶん本当は外部のクソが犯人だろうけど、安心できない職場で働くなんて!
人を疑う自分も許せないが、そう思わせる環境も拒否したい。
そういった「心の嫌、無理〜!」を逃れてリセットしようとしたのにな。
田舎に憧れて川口に引っ越したのに田舎は田舎で大変だと思わせられたみたいな一日
だった。
私はどっちへ行けばいいんだ?
やっぱ自分を殺して二足のわらじかな〜?
嫌な世の中だぜ。
.

155873(80) H22月25日 PM11時50分