その真実

ハマちゃんは私よりずっと年配の人でもう60近いのかな?
新宿風林会館の横に「エンジェルキッス」という店のデカイ看板があり、
その真正面の焼き鳥やの責任者をしていた人。その焼き鳥やは2Fもあ
り、当時の我々はそこをたまり場として使い、将棋などをよくやってい
た。今ではやきとり屋のオーナーが代わってしまいハマちゃんも福島の
知人を訪ね東京から去ってしまった。
高知の出身で気は荒いが信用抜群のハマちゃんは、現在では福島の知人
の所有する23万坪の土地の管理を任されている。

そのハマちゃんから久々に連絡アリ。
私にもってこいの仕事があるという。なんでも養蚕業を継ぐ世代が希薄
であり国が助成金を出すそうなので、福島の土地を使って養蚕をやらな
いかという話。
もちろん、養蚕の技術を何年か修業する必要はあるそうだが、技術さえ
あればあとは土地はあるし助成金は出るし、将来それで喰っていけるの
ではないか?というお勧めだった。

私はアウトドアは好きだし、他に何もなかったら今にでも飛びつきたい。
今かかえてる案件の全てがダメだったらやってもいいな・・・と考えてい
るのだが、「人がお前に声を掛けてくれているうちにやれよ」という別の
声も心に聞こえている。
本当はその声の方が正解に近いんだろうと気付いてはいる。
でも、もうちょっとだけ魑魅魍魎の今の世界での成功にトライしたいとい
う願望もある。
その安易な考えが私の将来にどんな結果を招くか?
またまたとんでもない事態に陥る可能性はこっちの方が大きい。

私はいつも「成功したいのなら人生の選択に困ったら難しい方の道を選べ」
という言葉を頭に浮かべる。
もしその言葉が本当なら、そろそろ私も成功の兆しがある筈だが(笑)
などなど、いろいろ迷いつつ現在に至る。
私は単に理想を掲げつつ、本当は魑魅魍魎の毒素に犯され、永遠の迷宮の
中を迷走しているだけなのだろうか?・・・・・その真実を知りたい。

136538  H21 2月27日 PM6時40分