渋谷宮益坂

昨日寒風の中を要町の交差点にある本屋へ急いだ、だが本屋があった場所
セブンイレブンになっていた。近辺に本屋はなく池袋の東武まで行く事
にした。北風が強く、寒さに弱い私は耳と頭が痛くなった。
本屋で教科書を探すも売っておらず、それではと、どうしても解けない問
題の類似問題のある問題集を探す事に。
そして30分くらいかけてやっと見つけた。探し当てた類似問題は、中三
の基本計算問題であり、方程式ではなく因数分解の問題だった。
どうりで解き方を思い出せない訳だ、私は中三の頃から勉強を特に数学は
していない。問題の解き方を忘れたのではなく、初めから知らなかっただ
けだった。
問題集を購入することにした、25年ばかり遅かりし勉強だが。
「中3数学、基本がため100%」という問題集である(笑)

事務所へ帰り問題集に目を通してみたが、さっぱりわけが分からない。
試験日まであと13日、う〜むこれはラチがあかねぇ。
そんなムシャクシャした気持ちだったので、誰かと話したくなり夏美に電
話した。
「そんな問題も分からないの??やっばくな〜い?!」って言われた。
彼女は医療系の大学生、いまは留年中でブラブラ遊んでいるが、近々復学
するらしい。高校の受験生を相手に、電話でする家庭教師のようなバイト
もしていたそうだ。
理数系も大の得意だそうなので、これは丁度よかったと思い、
「そんじゃ俺の家庭教師やってくれよ」って言ったが断られた。
理由としては、そんな程度は教えがいがないし、そんなレベルまでは付き
合う時間がもったいないとの事。彼女がする数学とは、一問を一日かけて
答えを出すという、研究のようなものらしい。
理数系の得意な部類の女は、その分野で劣る人間を馬鹿にする傾向がある
のだろうか?それとも、そういった部類の人間しか周りにいないのか?
お高くとまり鼻持ちならない嫌味なところが彼女にはある。

勉強のことはさて置いて、丁度渋谷にいるというので夏美に会いに行った。
彼女はモアイの近くで待っていた。
キャメル色をしたジパンシーのコートをオシャレに着こなした彼女は、渋谷
駅前の人ごみの中でもひと際綺麗だった。
寒風が吹き寒かったので、手入れの行き届いた彼女の肌は一段ときめ細かく
引き締まった感じで、バッチリメイクと相まってまるで彫像のようだった。
でも、その口から出る言葉は北風よりも冷たかった。
せっかく買い物してたのに、こんな寒い場所で待ち合わせ、食事に誘っとい
てお店も決めてない、友達だって合う合わないがある、彼氏いるし、まさか
駅ビルの食事じゃないわよね、エスコートできないの?など等。
昨日の夏美は荒れていた、機関銃のように嫌味な言葉を連発した。
この時点で私もイラっとしてたし、儚い友情も終焉が近いなとも思っていた。

宮益坂の途中に、良さそうな店がありそうなのでそこへ向かう事にした。
駅前の大きな交差点を渡ろうと後ろを振り向いたが、後ろを歩いている筈の
夏美の姿が見えない。さっきまで後ろを歩いていたのに・・・。
電話をすると「銀行にいる、歩くの早いから」などとイケシャーシャーと。
さすがに私もここでキレた。
みずほ銀行から出てきた夏美に詰め寄ると、
「何だよ、最近つめてぇじゃねぇかよ?俺達の友情ってそんなモンか?
 人を馬鹿にするのも程ほどにしとけや、何様のつもりだよ!!」
ってな感じで、ちょっと凄んでやったんだ。
すると彼女は「それなら、もう、会うのやめましょう」ときたもんだ。
ここで売り言葉に買い言葉、沖ちゃんパワー炸裂!!と、ばかりに
「それじゃ振り出しに戻してやるぜ、俺が何をしようとな!!」
って、暗に危険を匂わせる雰囲気の言葉で脅した。(秘技イジメ返し)
取り敢えず最後の晩餐って事で、坂の途中にある鳥鍋の店へ。
夏美も強情に「ふ〜ん友達の関係もなの?」などと清ました顔をしてる。
「言葉が悪かったなら謝る」なんて言いやがって、まだお高い。
席に座ると私は低い声で「恨みっこなしだぜ、お前を商売にする」と言った。
もうこんな見せ掛けの友情ゴッコなんていらないと思ったからだ。
夏美も私の言葉に不安を感じたのだろう
「商売にするって?だってあのテープは壊してくれたじゃない?」と言った。
ソラ来た!夏美のやつ、エサに食いついて来たぞ、これを待ってたんだ。
「俺とお前とは仕事での出会いだろう!振り出しに戻るって言っただろ!
 商売よりも、お前との友情を選んだつもりだった。
 だが夏美お前はどうだ?テープを壊したとたんに手の平を返したように、
 あのテープをダビングしてないって保証はどこにもないんだぞ。」と。
http://d.hatena.ne.jp/takeshiokimoto1/20071128オーパーツ参照)
だが、私がそう非情の言葉を浴びせても、夏美は動揺さえしなかった。
夏美は「どうでもいい・・・」と、呟いた。

彼女の心は想像以上に乾いているのか?
私にこんな最低の言葉を浴びせられ、裏切りを脅しのように宣言されても、
「どうでもいい・・・」としか言い返さないのだ。
私は彼女が、何か深い心の闇を抱えているのでは?と、感じた。
普通は怒るなり、呆れるなり、開き直るなりの、心の動揺を示すものだ。
ところがこの土壇場にきて、それらしきものがない・・・ひょっとするとこ
れが彼女なりの甘え方?
彼女は私を警戒する以上の、もっと何か別の事情があると思った。
そこで私は言った。
「こんな嫌な男になっちまったけど、俺は楽しかったぞ。
 令嬢な夏美に、わがままや嫌味も言われたけど、本当は楽しかったんだ。
 まぁ立派な医者になってくれよ、嫌なことを言ったけど、お前が心配する
 ような事は何も起きやしないよ、脅しはオレ流のお返しさ。
 これが最後の晩餐かもしれないが、それは仕方ないと思うしさ。」
そう私が、言うか言い終わらないとき、彼女の眼から涙がこぼれた!
まさか?と思ったが、あの気丈なお嬢様が、こんな言葉で泣き出したのだ。

その後、私たちは熱く語り合った。
やっと今度こそ、遠慮なく喋ってくれた。
彼女の悩みとは、今後の進路の事だった。年間800万もする学費を何年も
親に負担させ、将来は医者として期待されている。
しかし彼女自身は医者になる気はない、それなのに今でも学費は掛かってる。
何をしていいのか?それを相談する相手も、友達も少なく、上辺の人間関係。
親は不自由なく、優しく援助してくれるが、それに甘える自分に悩む。
そういう自分に本気で怒ってくれた人も、助言をしてくれる人も少ない。
だから心満たされる事のない生活を送り、そういう自分にイライラする。
そのイライラのはけ口が、ぞんざいな言葉となっている。

やっぱりな・・・と、私は思った。
元々おかしかった、私との出会いが何故あったのか疑問だった。
でもやっと理解した、金のためではなくストレス発散の一環だったのだ。

「メス豚になってみろ。
 買い物や酒で発散しようとしても、金の浪費が親の負担に変わりはない。
 自分の殻を破る以外に何がある?
 お前の心を満たしてくれる行為、それはお前の体が感じる以外にない。」
私の言葉に
 「え〜?」「そんなの・・・」と、否定したいた彼女だが、結局は池袋の
事務所へ来る事になった。(いい子だ、素直ないい子だ!)

事務所へ入るなり、私は夏美に抱きつきキスをした。
ソファーに座らせると、ストッキングも下着も剥ぎ取り、下半身を裸にした。
もう溢れるほど彼女は濡れていた。
そこで私は、今日能力センターから貰ってきた前年度の試験問題を彼女
に解かせてみた。
さすが元家庭教師!難しいほうの問題をスラスラ!!
「これは公式が決まってるから、こうなるでしょ、これはね〜・・・」など
矢継ぎ早の説明で私はまるで理解できない。
「じゃ、この計算問題はどうなんだ?できるか?1分以内にやってみろ
 答えが間違えてたら、ケツの穴にボールペン突っ込むぞ!」と、私。
(その計算問題は中2程度の私でも出来る問題)
そう言いながら、すかさず私は夏美のクリトリスを指でいじった。
夏美は計算問題を解こうとしながら、私が更に激しく指を動かしたので、
「ヒィ〜!!ヒィー」 「ふぁ〜あああぁぁぁ!!!」
などと、可愛い声で喘ぎまくっていたが、私の手をどけようとはしなかった。
当然計算問題も一問も解けなかった。
私たちはそのままベッドになだれ込んだ。

昼頃まで寝ていた夏美は、3時頃帰って行った。
理数系の勉強はよく出来るが、今後はどうしたらいいか迷う夏美。
口説いた女の料理は得意だが、やはり今後については迷う私。
二人の間柄は、純粋な友達でも恋愛でもないが、私は彼女を好いている。
彼女が「もう帰る」と言う時が、私にとって一番嫌な時。

PM5時をまわって久しぶりに、スカウトマンが女を連れてきた。
大手メーカーで単体としてデビューが決まっている子だそうだ。
仕事一本につき、その子の取り分が80万だそうだ。
一応撮影はした、ところが私はさっきまで夏美と一緒だったのだ、夏美と
比べればいくら単体でもね・・・勃ちゃしないよ。
SEXシーンは、スカウトマンに男優をしてもらった。

92519(172) 2月1日  2日AM0時55分