雷雨

暗雲が立ち込め激しい雨と落雷、しかしすぐに天候は回復し初夏を思わせ
る暑さを感じている。
自然の猛威を肌身で感じるのも都会では地震か台風ぐらいだ、登山をして
いる時に体験する近場への落雷ほどは生命の危険を感じない。登山中の落
雷はアレは凄まじい、ピカゴロゴロなんて悠長なものではない。光と音が
同時に、まるで爆弾でも爆発したかのような轟音で耳の奥がキーンと痛い
ものである。雨が降って視界も足場も悪く、かといって非難する場所もな
いのだ、まるで殺虫剤を向けられたアブラムシ状態である。そんな命の危
険に晒されているのに何故か恐怖を感じないのも不思議なものだ。恐怖と
か不安は、その前後に襲ってくるものである。生命の不思議とでもいうの
だろうか?最悪のど真ん中にいる時の気持ちは、むしろ清清しい?と表現
できるような妙な懐かしささえ感じるものなのだ。この感覚と似たような
文章を読んだ事がある、「草食動物が肉食動物に捕らえられた時の目」そ
の目は恐怖に怯える目ではなく、落ち着いて静かだそうだ。
何故こんな事を書いているか?
実は取引先から制作費の振込みが確認できてないのだ、先方が指定してき
た日にちに振込みがなされてないという事は・・・こんな時期だから仕方
ないのか、それとも電信ではなく文章扱いだからなのか、それとも理由を
問わず入金の遅れる取引先とは取引すべきではないのか?
そんな訳で私はたった今、暗雲立ち込めている。明日以降何事も無く入金
がなされるか、それとも清清しい気持ちで今後を考えているのか?
この業界、特にこのご時勢、年中行事ではあるが嫌なものである。

46953(155)      15日 PM4時15分