暁(あかつき)温泉

今日の夢

その温泉は「暁温泉」という名前だった。
一度行った事のある温泉だと思ったが思い出せなかった。
脱衣場のスノコの上にはネズミのフンのようなものが散乱していて不潔だっ
たので、それを踏まないように歩いた。
その温泉は長い薄暗い地下通路を歩いて進んだ、石炭の坑道のよう。
全体がサウナのように蒸し暑く、途中にベンチがあり裸の女が何人か座って
いた。混浴なのかと思ったが、何故か女はみな泣いていた。
「涙温泉」とも言うと説明を受けたが、えらい処に来たと思った。
オシッコがしたくなったが、どこにもトイレがなくて困った。仕方なく持っ
ていた手ぬぐいを前にあて、少しずつオシッコをしながらその手ぬぐいを手
で絞りながら歩いた。
飲泉できる場所があり、透明なコップで温泉を汲んだらその泉質はドブロク
のように濁ってビールのようにコップの上に泡が盛り上がった。
「それを飲んだら健康にいい」と言われ飲んだ、酸っぱかった。
一緒に温泉に行った人は、実は嫌いな人だった。本当は一緒に温泉なんか行
きたくない人だが、仕事をする上でしかない人なので僕は接待していた。
その人が僕に「女に謝ったほうがいいよ」と言うが、何を誤ればいいんだ?
と思った。どうやら僕は昔つきあっていた女の腕を折ったらしい。
その話をしている途中で、僕は石垣のような高所から足を踏み外し落ちた。
落ちた場所は川だった。
川を歩くと城のような建物があり、次の温泉だと思ったがよく見るとそれは
ラブホテルだった。僕たちは男2人女2人の4人だった。僕の相方は僕が2
0代の頃付き合っていた女で処女を奪った女だった。沖縄に帰った筈なのに
どうしてここにいるんだろう?と思った。
嫌いなその人とはスカウトマンの事であるが、その人が「カメラマンを呼ん
でくれ」と、言ったので呼びに行こうとしたが、カメラマンが遠くで何か言
っている。何を言ってるのか聞き返そうとして目覚めた。
(オシッコを漏らしてないか心配になったが大丈夫だった。仕事以外でその
スカウトマンと温泉なんか行く筈もないとも思った)

二回目の夢

季節は冬だった、雪解けの道端に綺麗な黄色い花が咲く「福寿草」という花
の蕾があるのに気づいた。それを家に持ち帰ろうとしたが、手が冷たくて動
かなかった。
僕は庭のある家に住んでいた、隣には凄い金持ちが引っ越してきた。
その家と僕の家には境界線がなく地続きだった、玄関の辺りが境界線だった。
玄関の辺りの地面に価値のありそうな財宝(一枚数十万円以上のコイン)が
何枚も地面に埋まっていて、
それが地面から露出していたので、それを拾い集めポケットに入れた。まだ
埋まっているので掘ろうと思っていたら、隣の主人が玄関から出てきた。そ
の時その財宝はその主人が落とした物ではなく、僕が喜んで拾うのを主人が
見て喜ぶためのワナだと気づいた。でも僕がコインを拾っていいたのを主人
は見てなかったのを知ったので、僕も知らないフリをして「コインが落ちて
ましたよ」などと、落し物を見つけた親切な人のように装った。そしてポケ
ットの中にあるズッシリと重いコインがバレないか気が気ではなかった。
主人にはバレなかったようだが、何故かニヤニヤ笑っていた。その主人は白
髪の紳士だった。奥さんも玄関から出てきたが引越しで忙しく、財宝には目
もくれない程だったので、僕は「やっぱりケタの違う金持ちは考え方が違う
、こっちが財宝と思っているモノでも金持ちには遊び道具なんだな」と考え
、拾ったコインの事は黙っておこうと思った。そしてコインは僕が拾って失
敬してやって僕の生活に役立てたほうがいいと思った。金持ちが隣に住んで
いると得する事があるとも、本当にこのコインが金持ちの物なのか疑問にも
思った、もしかしたら僕の先祖が埋めた物かもしれないと都合よく思った。
その時、どこからともなく声がして「お前が拾ったコインはお前の良心の重
さだ正直に言え」と、言った。僕は心臓が飛び出しそうなくらいビックリし
たが、今更誰に何を言えばいいのか分からなく動揺した。やっぱり金持ちの
コインだったのかとガッカリしたが、ポケットに隠していた事を告白する勇
気がなくて玄関の辺りで躊躇している場面で目が覚めた。
(儲けそこなって損した気分だったが、正直に言えなかった自分に悔いた)

二つとも変な夢だった、私はこんなリアルで鮮明な夢をよく見る。
何の暗示なのかは全くわからないが、目覚めた後暫らく夢を思い出し、実際
に夢と同じ状況だったら私はどう行動するのだろう?と考える事がよくある。
だから私は妄想家の気があるのだと思う、それが私の人生にとって好い事な
のか?悪い事なのか?どちらか分からないが・・・
はっきりしているのは、私は目覚めが悪いのは事実である。

31089(156)               PM0時15分