俺を呼ぶ声

雲ひとつない晴天、気温も朝から暑い。
残暑と秋晴れの中間のような爽やかな一日の始まりである。
最近体調が思わしくない、軽い鬱なのだろうか?
ジュンが来てからよく寝れるようにはなったが、相変わらず仕事は
うまくいってないので生活に不安がある。
それに秋という季節は持病の発作が起きやすい季節なので、それも
不安材料の一つなのかもしれない。
近くで古い家屋を取り壊す作業をしている音がうるさい、この前も
近所で建築工事をしていた。世間ではミニバブルの到来で景気がよ
くなっていると言われているが、私の回りでは生活に困った者の声
しか聞こえてこないのが現実だ。
一部の金持ちが更に金を儲けているだけなのだろう。
この様にネガティブに考え出すと、すべてが悪いように展開してし
まうもので人が新しい仕事の口利きをしてくれても積極的に行動し
ようという意欲が起きない、面倒くさく思うのだ。
やらなくてはいけない事が沢山あるが体が思うように動かず、いつ
もボーと無駄な一日を過ごしてしまう。
これではいけない。
そこで、こんな情けない自分の一面もあるのだからそれも正直に書き
留めておこうと思い日記を書いている。
昨日、将棋で対戦した方とチャットで仕事の話をしていたら その方
が教えてくれた「創作とは突き詰めれば狂気だ」と。
確かにそうだ、私の作風も狂気の中から生まれたものだ 今でこそ
薬も飲まず自分を擁護する風に日記を書いているが、当時の私は狂気
であったのだろう、そして景気と関係なく創作意欲があった。
私に今欠けているもの、それは狂気かもしれない。
皮肉なものだ、私は平凡という平和な生活を求めているのに、平凡な
毎日の中では創作意欲がなくなり生きがいを喪失してしまうのだ。
不器用な私だが、危なかしい世界を渡って行かねばならない宿命なの
だろうか?

16352(347) 3〜5日        PM0時30分