自分の宿題

近年の仕事について考えてみた。
制作業務を生活の術として継続しているが将来性はないと見ている。
AVメーカーやショップが儲かった時代は終わり、どこも資金繰りに窮
しているのが現況だ。その下請けである制作屋がやっていける筈はない。
中国が性の解放でもしない限り、制作屋が儲けられないだろう。もしそ
のような事が起こるのなら、その時はメーカーをやるべきだ。
AVの業界で仕事をするならスタジオ経営かプロダクションの方がまだ
堅い商売だろう、スタジオ経営なら不動産屋と組めば何とでも展開でき
るし初期投資も少なくて済む、但し従来のスタイルではダメ。既存の大
手スタジオ経営会社より優良なサービスの提供と低料金をプレゼンしな
いと話しにならない。プロダクション業も同じくだ。
私はどちらもやってきたが、どちらもそう旨味がある商売とは言えない
。近年やっていた商売では探偵業が一番儲かった、投資金額も少なかっ
しノウハウさえ得ればあれほど儲かりリスクの少ない商売も珍しい。今
後も伸び行く要素を多く含んでいる商売だ。
探偵業とは、ドラマや小説に書かれているものと実際は大きく違う。実
際は依頼者から依頼を受けるまでが仕事だ、依頼を如何に受けるかが
キーポイントであり、調査などは素人に毛が生えた程度なのだ。ある意
味では詐欺行為スレスレなので、依頼者の身になると葛藤もある。そう
いう魑魅魍魎な商売だから儲かるのだ、AVが性欲の妄想を売る商売で
あるのと似ている。実際ではあり得ない妄想を金を出してまで買うのが
AVのユーザーである、探偵の依頼人もそれと同じような心理で依頼と
依頼金を持って来るものだ。だから口先三寸で相手を丸め込める自信が
あればやっていけるし月に100万の収入も軽くクリアできる。
私はここ近年そんな仕事ばかりやってきたが、どれも生涯の仕事として
は考えられなかった、プロとして徹し「その気」になっても長続きしな
いのだ。自分の気質に合ってないからだろう、今では細々と制作をしな
がら本当は何をやりたいのかを考えている。
40を超えると今までのようにアレコレできない、今度ばかりは真剣に
考えている。今の仕事をフェードアウトしながら生涯の仕事を見出そう
と思っているが・・今後どうなるか。
食っていけるなら、このままこの業界に留まるべきなのか?
今日も答えが見つからない。
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