特別な型 男か女か

青梅街道沿いのけやき並木も葉を落とし始め、息も白く凍る夜だ。
「ナンデ タマ トッタ?」これは芸名キャンディーの質問だった、
ニューハーフの世界ではよくある「玉抜き」のキンタマを見慣れている
キャンディーには、私の小さなキンタマが、玉抜きをしている様に見え
たのだろう、実際に私のキンタマは片方が殆どない。高校時代に体を鍛
え過ぎて失敗したのである。私の卒業した学校は体育系の男子校で、柔
道、空手部、拳法部、陸上部はすべて全国大会へ出場していた 理数系
クラスの私のクラスでさえ半数以上の者が有段者であった。私は応援団
だったので体を鍛えるのが練習であり、つわもの共の突きや蹴りを腹で
受けるのである、有段者の破壊力はすさまじい 何日もそのような稽古
をしていると内蔵が陰嚢(キンタマ袋)の中に飛び出してしまう、私は
多少我慢強い方だったので、飛び出した内臓と睾丸(キンタマ)が癒着
してしまい気付いた時はもう手遅れだったのだ 手術のとき「タンガン
ではないですね?」と、執刀医に聞かれ薄れゆく意識の中で「両方ある」
と、答えたのは覚えている。あれは「片方切りますよ」という意味だっ
たのを私は後に知った。麻酔が覚めた時の激痛はこれまた凄まじかった。
ニューハーフ達は、陰嚢や陰茎を落とし豊胸し股間に穴を開け女性器ま
で作ろうとする、その痛みに耐えてまで女性になりたい、綺麗になりた
いと思っている人種なのだ。彼女らは女性よりも女っぽいし裏切らない。
今日の相手は「美朝美樹」「キャンディー」の2名だった、両名とも美
形であり優しかった 犯される気分は不快なものではなかった、思って
いたような激痛でもなかったし、それなりの快感ではあった。やはり私
が普段やっている事は間違いではなかったと体感した。未知の世界を知
るとは良い事だと思う、やりもしないで何が語れようか 出来ることな
ら今度は挿入されながら射精してみたいものだ。今回は緊張していたの
で戸惑いもあり余裕がなかったのが反省点だろう。肝心の肛門のほうだ
が、ズンとする痛みにも似た感覚と まるで尻にホッカイロを敷いたよ
うな熱りがある。しかし何分にも仕事を完遂できた喜びの方が勝ってい
る。私がAF初体験の女によく言う言葉だが、「ああそれは筋肉痛みた
いなもんだから心配いらないよ、明日にはケロッとしてるから」。
そう、その通りだと、私は自分に言いきかせている。AM1時40分