私は教官

今日は月曜日、今週はどんな週になるのだろう。
もうすぐ昼の12時、雑誌の記者が取材に来る時間だ。
今回は「AV鬼畜監督の素顔」ということで8ページもの
枠を取ってくれているらしいので、私も張り切って喋ら
ないといけないなと思っている。
PM4時、やっと取材が終わった。
今日の記者も私のことを勘違いしたイメージで取材に来
いたようだ、取材に来る殆どの者がそうだが、私が「素」
で鬼畜な男だと思っている、私のどこが鬼畜なのだろう、
作品内容にしても多少乱暴な言葉を使ったり、やる気の
ない女に渇を入れるシーンはあるものの、あくまで仕事
での話し、それも強いて言えば女の将来を考えての行動
である 私流の躾であり、教育である、それにAV業界の
ルールの範疇である事実を忘れてはならない、私は作品
として不都合が生じないような内容の行為しかしていな
い程、充分手加減しているのだ。だから女達も撮影後は
私に感謝の意を表するし、私も粋に感じた女を私の部屋
に宿泊させたりしている。中には私の熱意が伝わらず、
被害届を出すふとどきな女もいるが、それはほんの少数
である。確かにほんの少数の意見だけをクローズアップ
すれば私が鬼畜な男であると言えなくもないが、一般的
に解釈すれば、その女がAVには向いていなかったという
だけの事ではないのだろうか?もう一つ考えられるのは
私がけして女をお嬢様扱いしないからかもしれないが、
これも当然の行為だろう、立場をはっきり自覚させない
といけないからだ、私は教え指導する立場だ。
PM5時、あともう少しで別の来客がある、それまでに
鍵屋へ行って玄関の鍵を取り替えてもらわないとならな
い、そうしなくては外出もできやしない、それにしても
一日が終わるのが早い、最近日が落ちるもの早くなった
ような感じだ。