心も散るから美しい

真鶴半島へ釣りへ行った、今回はお世話になっている方
と同行させて頂く予定だったが、急遽変更しAV問屋のF氏
と行った、釣果は小物数枚だったが一年ぶりの釣りを堪
能し、よい一日を終えるはずだった。
帰宅したのはPM11時50分頃だった、マリンも帰って
いる頃だろうしSMの店に出勤したのなら彼女にとって初
出勤だ、今日こそは優しく労ってやろう 釣りの話でも
聞かせてやろう、あいつ釣りが好きだと言っていたから
今度連れて行ってやろうかな、などと まるでそんな気
持ちで玄関を開けた、部屋は電気が消えて真っ暗だった。
疲れて寝てるのかな?と思い、そっと部屋に入ろうとし
たら足元に何かがぶつかってコケそうになった 私は部
屋の電気を点けて「意外と早かったな・・」と、ため息。
大きなダンボール箱4つ分もあったマリンの荷物は姿を
消していた、マリンは何も言わず出て行っていたのだ。
文句でもいいから書置きぐらい残して欲しいものだ、彼
女が出て行った理由として考えられるのは
①今日もSMの店に出勤しなかった
②彼氏と逢ってて気が変わった
③この日記8月27日を読んだ
④自分の限界を感じた     いずれにせよ、彼女の
意思であるし判断した事だから、それは素直に認めよう
私は去るものは追わない主義だ。ただこの様なバックレ
たスタイルに対し、「これは一本取られましたなハハハ」
と笑い飛ばしながらも一抹の寂しさを感じる。逆に私を
頼ってきた者に対し、素直に信じられない気持ちや、心
を凍らせあくまでビジネスライクに徹し恋愛の感情に臆
病である自分を、尚一掃肯定するには充分過ぎる実際だ。
こんなことでは私はまだまだダメだなと実感する、窓の
外で鳴いている虫の声が妙に切ない。