愛じゃない

暑さが一段落してきた、風が強い。
今日撮影した子は、色白の22才だった ここ最近の
撮影は「擬似SEX」でもよいメーカーへの作品なので
私も助かっている。
「擬似SEX」とは、SEXをしているフリのこと。
そうでもしなくては体がもたない、今日の子もそうだっ
たがプロダクションに所属しているくせにマネージャー
から仕事の内容を正確に聞いていない。例によって私が
「ウチの面接はNGを・・・」と、きりだすと
その子は「聞いてない仕事はできません!」って本気で
泣き出しそうな勢いだった、おいおいって感じで撮影を
中断して説明してやったけど、内心ぐらっときたね〜
私は恥じらいのあるシロウトウサギが大好きだからな。
暑いと理性を失いそうになるので、私に紹介する女には
内容をよく理解させて連れて来て欲しいものだ。

マリンは今日も来るそうだ、身の上話を聞いてみると、
どうやら実家にも自分の居場所がないそうだ。単身赴任
のダンナとも離婚を考えているらしい。おまけにマリン
は私のことを好きらしい。私はマリンに言った
「俺のこと好きになるのは構わないけど恋愛と勘違いす
 んなよ、冷たいようだけど俺は恋愛に臆病になってい
 る、お前が愛をくれても俺からのお返しは愛ではない
 俺にできることは、お前に仕事をさせて稼がせてやる
 ことしかできない、だから毎日仕込んでるんだ たと
 え体の関係があっても、愛じゃないんだよ」
マリンは「それでもいい」と言って初めて泣いた。
私は、けな気なマリンを抱きしめて寝た。