令和元年 9月

9月

子供たちの夏休みも終わり、まだ暑い日もあるが心なしか夏の喧騒に一段落したような気がする。

8月から9月へと暦も変わり、新たな季節へ歩を進めるもよし、夏を振り返り過去を重ね合わせて思い出に浸るもよし。
私はどちらかと言えば後者だ。

「ミンミン」「ツクツクボウシ」など文字で書き表せられないアブラゼミの混沌としたあの油にまみれた様なギラギラとした暑さを増長させる鳴き声。

その声に包まれながら夕暮れの雑木林を歩き、黒光りした甲虫を求めて探し回ったあの日。
体は汗でベトベトで、藪かが無数にまとわりついて、それでもそんな事は気にもせず目的の虫探しに集中していた。

その集中力を仕事や恋愛に活かせたなら、きっと私の人生はもっと違うものになってただろうな。とか。
私は仕事を愛するあまり人を心から愛せない人間だったんだな、それに気付くのが遅すぎたな、できるなら今からでもそういった人間のフリをしてでも過ごしてみるかとか。

まあそんな、今更考えても仕方ない事を思い浮かべながらこの残暑に挑むこの頃です。

皆様 残暑お見舞い申し上げます。

まだ暑い日が続きます、体調管理にお気をつけ下さい。f:id:takeshiokimoto1:20190902125605j:plain