なんで?

メイの断食は3日目にはいり、これは病院かな?と思い始めていた。

今朝は目覚めたらメイの姿がない。
あれほど動けない体なのに・・・
猫は死期をさとると自ら姿を隠すというが・・・それなのだろうか・・・

愛らしいメイの仕草が思い出され、
恋人や家族を失ったような深い不安が私を支配していた。

心配で心配で、でもどうしようもなく
でもそれは、メイと出会ったときから覚悟はしていた事。

「余計な苦労を背負い込むな」
という父親の言葉が、ジワーと重くのしかかり・・
この一年、メイと暮らした日々を回想しつつ、
ふて寝をした。

物音に気付いて目覚めたのは、それから間もなくだった。
コトン、コトン、トンコロン、コロン!
それはメイが何かで遊ぶ音だ。

な〜んだ!
外に行ってただけか!!
心配させやがってメイのやつ!
「メイちゃん」
と呼ぶとメイは部屋に入ってきた。

ところがなんと
メイは、スズメを咥えていた!!

隣の部屋や階段は羽毛が散らかっていた、
ああまったく!
新しい憂鬱の始まりを予感させられる、
これが半殺しのネズミだったらどうしよう。

成長したと喜ぶべきか?野生が目覚めたと諦めるべきか?
猫初心者の私としては、とても複雑な心境である。

161814(122) H22 4月25日 PM22時30分