営業

少しずつ営業を始めている。
何の営業と言えば、仕事量を増やすための営業。
今までは来る仕事だけをして生活していこうと思ってい
た、そして仕事がなくなった時点でフェードアウトして
業界も引退しようと思っていた。しかしそれでは何年た
っても暮らし向きが良くならない。
そこでちょっと方向転換、最近営業を始めたわけだ。
まだ大した結果は出てないが、ボチボチ良い話になりつ
つある。
と言うのも、優しいバージョンを取り終え、それをサンプル
で見せると反応がいいのだ。
「実は僕、沖本さんの鬼畜バージョン嫌いだったんです」
「絶対こっちのほうがいいよ」
「そのバージョンなら検討させてもらいます」
などなど・・・
鬼畜バージョンを売り込んでいた頃とは雲泥の差。あの頃は
それまで親しく話し連絡も取り合っていた人が、営業後には
プッツリと連絡さえ取れなくなった人も多かった。
勿論、鬼畜バージョンも要請があればやるが、私としては
「鬼畜はインパクトだけで飽きますよ」と、優しいバージョン
の営業で押していくつもりだ。
私は営業では人に負けないと思っている、そして仕事で女を
口説く事にかけても絶対に負けないと思っている。
初めから、この路線でやれば良かったのかもしれない・・今更
ながらそう思う。
今まで失った信用を取り戻すのは大変だろう。メーカーの懐も
担当者の人情も冷え切っているだろうが、鬼畜作風を売り込む
よりはマシだろうなと、意欲に燃えている。

77371(259)  12日  PM11時ジャスト