靖国

DVDの教材で、昭和初期の世界から現代に甦った青年が「美しい日本」を
比喩した表現の中で、戦争を美化する内容であると問題になっている。
「誇り」と題されるDVDの中身には、大東亜共栄圏の思想を語る青年が、
「国のために役立つ何かを」と、現代に説いているそうだ。
ここで何が問題か?それは解釈のすり替えを堂々と公表していることにあ
る。これは野党が与党に対する揚げ足取りでしかないのだ。どうやったら
日本が再び軍事国家になれるというのだ?安保闘争の歴史が実証するよう
に日本の国民は再び軍事大国となるような愚を選ぶはずは無い。参拝問題
でもそうだが、少しヒステリックではないだろうか。経済的に疲弊したり
屈曲した体制で国民を制圧している国が、その力を誇示するために仕方な
く行使するのが国の軍事行動ではないか。追い詰められた者が最後の手段
としてうったえるのが暴力なのだ。けして金持ちではないが、世界的には
裕福な層が多いとされている日本人は、侵略や暴力よりも経済で勝負する
ほうが割りに合っているという事を学んで知っている。
では日本が何故、大東亜共栄圏なる思想を掲げ戦争に突入したか?世界に
冠たる大日本帝国であると知らしめようとしたか?国のために命まで捧げ
る者が美徳とされ、そういう者が多かったか?それは純粋だったのでもな
く、美しい心だったのでもない、そう思いがちだが実は違う。
「当時の日本人は田舎者だからだよ」そう教えられるまでは私も思い違い
をしていた。それを教えてくれた人は軍艦の艦長を歴任していた人だ。
ここでいう田舎者とは地方出身者という意味ではない、考え方や視野が狭
いという意味。グローバル化する世界の動きを踏まえ、現代では多くの日
本人が垢抜けてきた筈であるが、未だ田舎者も多く存在しているようだ。
それが問題だと思う、それを堂々と公表してウンウンと頷く者、他人事と
して気にも掛けない者、またニュースをショーを見ているかのように楽し
んでいる者の多い事、国民の代表である大臣が謝罪もせずに無責任な結果
を残したり・・・。おかしな世の中だ。
私も個人的に日本人の日本人的鈍感というか薄情感をAV作品を制作するこ
とで感じてきた。その裏の真実を見抜けないとは悲しいものである。
私はプロとして本物の演技、迫真の演技を演出してきた。だが作品の評価
は高くても、演技をしている女優の演技を評価する者はあまりいない。私
が本当に鬼畜な狂人であり鬼畜行為を繰り返していると思われている、呆
れた裏切りというものだ。プロレス選手が本当に殺し合いや殴り合いをし
ていると思っているのだろうか?打ち合わせをしなければショーはできぬ。

49711(535)  26〜28日  PM6時25分