子供を殺すな

世間を騒がしている「子供殺し」畠山鈴香容疑者。
報道を見聞して思うが、まだまだ核心に触れていないな。畠山の行動
を刑事ドラマのように報道するのはいいが、その根本はどうなってい
るかを報道する局がないのはどういう事なのだ?
今のところあの事件は、子供を失った畠山が衝動的に他家の子を殺し
たとあるが、果たしてそうなのか?
あれは衝動的などではない、計画的な犯行だ。
衝動的なら殺人時に軍手をし、都合よく腰紐などあるものか。
では何故、他家の子を殺さなければならなかったのか?それは言うま
でもなく第一の殺人を隠す必要があったからではないか。
第一の殺人も畠山容疑者が関わっている可能性は大きいと思う。その
件に関しては畠山のアリバイは完璧かもしれないし実行犯は別の人間
かもしれないが、畠山がよく口にする「娘の件ももっと捜査して」と
いうセリフは、殺人者特有の心理ではないのか? もしそうであれば
警察は何をしてるんだ!と、ならないだろうか?
「もっと捜査して」ではなく「私を止めて」ではなかったのか?
そして第一の殺人原因を追究していけば、必ずその要因や前兆もでて
来るはずだ。その解決方を世に示すべきが公の報道としてあるべき姿
なのだ。
ドラマや小説は巧みなやり口で犯罪を複雑化するが、実際の犯行はも
っと簡単だ。犯罪のきっかけなど日常の至る所に潜んでいるものだ、
畠山のような演技派のタイプにしてみれば、捕まるまでは悲劇のヒロ
インを全国ネットで報じられる一世一代の大舞台だと思っているかも
しれないのだ。
報道各社は、まんまと畠山の計画通り報道しているだけだ。それをド
ラマの続きを見ているように楽しむ視聴者の邪心も。
人の悲しみとは、もっと深いところにある。それが解らぬ者があまり
にも多い、当事者にならないと解らぬものなのか?
2432(156)              AM10時50分