心の牙

不測の事態が発生した。
昨日(9日)に例の業者が連れてきた女を撮影していた
ところ、その女が態度を急変させ帰ってしまったのだ。
9日は夕方に例の業者より連絡があり、私は撮影の準備
があるのでその女を業者のもとに待機させていた、ここ
最近パッとしない日が続くので景気づけに「ガチンコ」を
して鬱憤を晴らそうと思ったからだ。撮影の準備とは、
取引しているメーカーの人間(現場カメラマン)を池袋
の事務所へ呼び、待機させている女には撮影の内容を一切
説明しないでぶっつけ本番で行う撮影「ガチ撮」の準備だ。
カメラマンが到着したのがPM6時30分頃、彼はガチは初
めてなのだろう緊張した面持ちでいた、待つこと20分
業者に連れられて女が来た、業者は玄関のところで女を引
き渡し帰って行った、私は女をソファーに座らせると有無
を言わさず撮影を開始した、カメラマンに目で合図すると
カメラマンも手に持ったデジタルカメラのシャッターをき
りはじめた。
女は色白の18才、少女趣味(リズリサ)の服を着て固い
表情だった、10分ほどカメラをまわし女を下着姿にし私
は全裸になってフェラチオをさせようとした時だった、女
が「ゴメンナサイできません帰ります」と言い出し服を着
はじめた、私が「シャワーに入ればいいのか?」と聞いて
も女は「拘束される理由がありません、帰ります」の一点
張り、結局女は帰って行った。 通常であればこのまま帰
す事のない私だが今回はカメラマンがいる、もし被害届を
出された場合、彼も共犯となってしまう事を懸念したのだ。
今回の件は、これでよかったと思っているが、それと同時
に凶暴な心の牙が折れている自分自身に失望感のような異
様な感覚を覚えている、図らずも監督となって以来2年、<何もせずに帰した>初めての女であった。