バイアグラの出番?

47歳の女性がスカウトされてきたが、先方に時間がなく紹介せず。
一時間後、今度は「23歳の子ですよ、監督のところでどうです?」と、
誘惑的な誘いがあり、私は時間もあったのでその誘惑にのった。
連れて来られた子は、肩まであるかないかのショートヘアーを金髪ぽく染
め、体型はちょいポチャのカエル顔の明るい笑顔と性格。
名前は「メグミ」。だが、メグミは名前と反し、決して恵まれた環境に育
ってはいなかった。彼女が物心ついた頃には、父親は離婚しており父親の
顔を知らず、彼女が小学2年の時、母親とも死別している。兄弟も彼女を
引き取って育ててくれる親戚もない彼女は、天涯孤独の身として施設に預
けられて育った。成人後に独り立ちしたそうだが、施設育ちの若い女が一
人で生き抜けるほど東京は甘くない。お約束のように生活に行き詰まり私
と出会う事となった。恋愛も奥手のようで、今年の初めにやっと年下の彼
氏(彼氏も童貞)と初体験をすませたようだ。22歳の時に初体験という
ことになる。私の初体験が21歳だから、この業界で私が働き始めて、初
めて私より初体験年齢の遅い人間と出会ったという事でもある。そのこと
が妙に世話をやきたくなったのだろうか?
彼女は性に関してはドシロウト、すぐに仕事をしたいとも言ったが、撮影
はせずに一通りの事を教えてやることにした。言うなれば、私が性の教師
となり、彼女に一から体で教えてやるのだ、そして彼女もその関係を承諾
した。
今日はその一日目、フェラでイカせた事も口内射精もゴックンもなし。
オナニーも、彼女自身一度もイッた経験もなし。やった事があるのは普通
のSEXを数度だけとは、あまりにも女の幸せを知らなさ過ぎる。
私は全てのテクを駆使し、やっとの思いで彼女の膣から白いドロッとした
本気汁を出す事ができたが、彼女がイクまでは至らなかった。「おかしい
な・・・体はイっている筈なんだけど、感覚が脳に伝達されてないね」。
そんな話をしながら、更に数時間かけて努力してみたが、クリトリス周辺
の肉がプックリと腫れてしまっただけだった。私にしても不本意な結果で
はあった、彼女が本当に愛する男性と結ばれれば、やがてはイクという感
覚を味わえるのだろうが・・・。
そこで方向を転換しフェラとアナルを指導し、仕事の幅をもたせてやるこ
とにした。
結果的に彼女は、ほぼ全てを無事クリアーして、経験だけは人並み以上に
なれた。マンコにも指4本入るようになったし、2穴差しもできるように
なったので、次回はマンコとアナルの締め方を教え、名器への指導でもし
てみようと思う、願わくば彼女自身でイケるようになって欲しいものだ。

彼女が私と出会ったのは、生活苦ゆえ。本来なら彼女から講習料としてお
金を貰わなければならないが、私もそこまで鬼ではない。以前は撮影をし
た上に一律に料金まで徴収していたが、今の私にはそこまでできない。
彼女のスカウト代と、彼女に支払った金額は先行投資と考えよう。いずれ
彼女がAVをしてくれれば回収できるだろう。
定職を持たない彼女にしてみれば、生活苦を打開できる収入を見込んでAV
の仕事をしようと決意したのだろう。だがその考え方は間違いであると諭
し、日々の定職が大切であると教えた。そして早速知り合いの社長に連絡
をとり、事務業ではあるが明日から働けるよう手配してやった。
彼女は派遣業しか経験がなく、自給も950円程度だったそうだ。今回の
紹介先では見習い期間の一ヶ月は1000円で、その後時給は上がる。
「取りあえず、生活を立て直し余裕があればウチにも遊びに来ればいい、
性の指導をしてやるよ、AVの仕事はそれからでもいいだろう?」そう私が
言うと、彼女はたいそう喜んだ。そして彼女が「私ってどこの所属になる
んでしょうか?」と質問をした。確かにそうだ、通常ではAV事務所として
専属契約の署名をさせてモデルを拘束する、ましてや他の仕事の世話など
しない。実際に明日から彼女が働く仕事での金銭関係も私にはない。この
まま私から離れていってしまえば、私の一人損だし実際に今までもよくあ
ったケースだ。
だが、それでもいいと今回は思っている。私の母も原爆で家族を失い天涯
孤独になったのが、小学2年の時と聞いている。だからだろうか?世話を
やきたくなったのだ。

私の祖父が生前言っていた言葉がある。
「お前のお母さんは、子供のころに天涯孤独になったんだ。たった一人に
なっちゃったんだよ・・・だから、お爺ちゃんはたとえどんな事があって
も、お前のお母さんの味方だ・・・。」

駅まで送ったメグミの後姿を見ながら、そんな言葉を思い出していた。

56781(212)    6日  AM0時15分

丁度この日記を書き終わったとき、「今度は19歳の子いますよ〜」とス
カウトマンからの連絡。
いくら私でも体がもたない、丁重にお断り申し上げた。それにしても凄い、
さすが東京ナンバーワンの男だ!