サルベージ

空は曇っている、春の天気は変わりやすい、まるで女心のように。
「女心と秋の空」なんて言葉があるが、その時期のそれは哀愁があって暗
い感じがする、むしろこの時期の「女心と春の空」の方が相応しいのでは
ないだろうか?
躍動感あふれる恋の季節、出会いの季節にこそ冷たい雨や春の嵐があって
も、夏に向かってという希望的な心情が残るからだ。

今月もあと一人を撮影すればいい、私など少ない労働日数なんだから楽勝
と思われるかもしれないが、なかなか予定通りにはいかない。それに契約
に基づいた定期の仕事ではないので、納品と同時に次回の仕事の心配をし
なくてはならない。この時世、「次回は暫らくお休みさせて下さい」と、
先方に言われる可能性はおおいに大だからだ。自営で下請けをして生活を
している者の殆どは、年中発注の心変わりを憂鬱と感じているだろう。
一喜一憂しているようではダメなのだ、砂上の楼閣と大差ないではないか。

安定した生活、収入への転換を私も急がなくてはならない。
先日ポストに園芸教材の会社から請求書が届いていた、そうだあれもまだ
払ってない。自分の将来を左右するかもしれない大事な勉強も疎かになっ
ている。反省して無理のない計画を立て直そう、今度こそは失敗したくな
い、もう心変わりする自分を許してはいけないのだ。肉欲や夢に安易に溺
れてきた自分をサルベージできるのは自分しかいないのだ。
遊んだらその分、AVの仕事をしたら次の日は一日、勉強に費やすよう努
力をしてみる。

43155(242)   〜23日 PM3時35分